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第240話 救助

(リオネスside) ここは幼い頃から慣れ親しんだ場所だ。 それは僕の幼馴染みであるオルトも同じこと。 初めてのディラントは兎も角、オルトがこの地で迷ったりする筈がない 今朝オルトを目撃したメイドの話では、オルトの服装は軽装だったらしい。 だとすれば、オルトは少し外に出ただけ。 そんなに遠くには行っていない筈。 ディラントもそうだ。 遠くに行くのであれば、必ず一言了解を取るはずだ。 それがないということは、二人とも散歩程度に外に出ただけだ。 この周辺に魔獣は居ない。 だとすれば、二人は何らかの理由でその場から動けないでいるんだ。 「ディラントとオルトは恐らく何らかのトラブルによって動けないでいると思う。森の入り口付近を重点に探そう」 僕がそう言うと、ロンドと集まってくれた騎士たちが頷く。 「オルトとディラントは一緒に居るんでしょうか?」 捜索の準備をしつつロンドがそう聞いてくる。 「二人とも戻ってこない所を見ると、恐らく……」 「……お待ち下さい!」 準備を終え表で待機している騎士たちと合流しようと向かっていると、シャロウネ嬢に呼び止められた。 「捜索にはルオとうちの従者二人をお連れ下さい」 そう言うシャロウネ嬢の後ろにはルオとディラントの従者のアランとラジールが居た。 アランとラジールは行く気満々で、すでに従者の制服から動きやすい格好になっている。 て言うか、既に捜索を開始してるものだと思っていた。 「二人には殿下の言葉を聞くように言い聞かせてあります。ルオも音や匂いに敏感で、森での活動も慣れております」 『きっと役に立ってくれるでしょう』とシャロウネ嬢は言う。 フォレスキャットは『森の狩人』と言われる程狩りに長けた魔物だ。 人の手で育てられたルオがどこまで出来るのかは分からないが…… 「分かった」 僕がそう言うと、シャロウネ嬢が僕に向かって頭を下げた。 「ディーをよろしくお願いいたします」 前で組まれたシャロウネ嬢の手が震えている。 ディラントが心配でならないのだろう。 本当なら真っ先に自分が探しに行きたいのだと思う。 でも自分が行けば足手まといになると、シャロウネ嬢も理解しているんだ。 「必ずディラントを連れて帰ると約束しよう」 そう言うと、僕はロンドとアラン、ラジール、ルオを連れて邸を後にした。

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