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第243話 ∥
(ラジールside)
ルオに続いてしばらく森を歩いていると、突然ルオが走り出した。
俺とアランはそれに気付き、ルオを追おうとした。
その時ふとアランが足を止めた。
「ラジールはルオを追え。俺はあいつらに説明してから行く」
アランはそう言うと後方を指差した。
俺はその先に居る王子一行に視線を向けた。
「……そういえば、居たなあいつら」
すっかり存在を忘れていた。
「いくら許しが出たとはいえ、黙っていくのはマズイからな」
そう言ってアランは小さく息を吐く。
面倒臭いなと思いつつ、俺は頷いてルオを追った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(リオネスside)
ルオを先頭にラジール、アラン、その後に僕らが続いた。
僕の前には騎士とロンド、後ろに騎士二人が着いていた。
前を歩く騎士が木の枝とかを避けて僕たちが歩きやすいようにしてくれている。
それでもやはり歩きにくい。
ロンドは既に息が切れていた。
「ロンド、大丈夫か?」
「……大丈夫です」
ロンドが力無く答える。
森に入ってかなり歩いている。
本当にディラントたちはこんなところに居るんだろうか。
それでも、今はルオを信じる他ない。
……それにしても、あの二人はよくルオに着いていけるな。
今歩いている場所は舗装されている場所から外れていて、足場がかなり悪い。
気を抜けば、足を取られて転んでしまいそうだ。
アランとラジールはそんな足場の悪さをものともせずルオに着いてスイスイ進む。
そんな事を考えながら前方に視線を向けると、ルオが走り出してラジールが追って行くのが見えた。
僕たちは立ち止まっているアランに駆け寄った。
「何があった?」
「ルオが何か見つけたようです」
「ディラントたちか!?」
「……まだ分かりません。私とラジールでルオを追いますので、殿下たちは御自身のペースでお越しください」
そう言ってアランは胸に手を当てて軽く頭を下げた。
無理に着いてきて邪魔をするな…ということか。
アランの言葉の意味を読み取った騎士からまた殺気が感じられた。
僕は小さく息を吐いた。
確かに僕がルオのスピードに着いていくことは無理だ。
「……分かった。よろしく頼む」
僕がそう言うと、アランがまた軽く頭を下げた。
「目印を残していくので、見失わぬようお願いいたします」
「あぁ」
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