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第245話 ∥
俺は空を見上げて、木々の隙間から見える太陽を確認した。
もうかなり陽が昇ってきてる。
太陽の位置を見ると、まだ昼は過ぎていないみたいだけど……
俺は次にオルトに視線を向けた。
オルトは下を向いて動かない。
「オルト、大丈夫ですか?」
そう聞くと、オルトはチラッと俺を見る。
「……大丈夫だ」
そう答えるけど、オルトの声には力がない。
「ちょっと失礼します」
そう言って俺はオルトの首筋に触れた。
……熱は無いみたいだけど、体が熱い。
だぶん、打った場所が熱を持ってるんだろう。
冷やせれば良いのだけど、俺の魔力じゃ氷を作っても長くは持たない。
どうしたら……
そんな事を考えていると、遠くの方で獣の雄叫びが聞こえた。
その声を聞いて、俺は雄叫びをした方を向いた。
この声は、ルオ!
ルオが近くに居るんだ。
ルオが単独で出歩く事はない。
だとすれば、ルオの近くに必ずアランかラジールが居る。
俺は急かさずルオの雄叫びが聞こえた方に向けて指笛を吹いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ラジールside)
ルオは咆哮を上げたかと思ったら、また走り出した。
俺とアランは走り出したルオを追った。
「見つけたのか?」
アランがそう聞いてくる。
俺はルオに視線を向けた。
さっきとは違ってルオに迷いがない。
「ルオが迷いなく進んでいるとこを見ると、見つけたみたいだな」
「なら急ごう」
そう言ってアランがスピードを上げる。
俺もそれに続いた。
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