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第3話

 オメガは甘く、滴る。  貪る度に歓喜してしまう、もの、それがオメガ。  発情期のアルファが、同じく発情期のオメガを前にして、喰らわずにいられるわけがなかった。  甘い匂い。  全身が火照る。  火をつけて。  突き立てて貪りたい。  他のアルファの印があるオメガが、何故こんな匂いを放つのか。  他のアルファの印があるオメガ。  番を持つオメガは、自分の番のみに効くフェロモンと呼ばれる匂いを放つ。  番のいないオメガは全てのアルファに効くフェロモンを放つのと違って、フェロモンの効果はうなじを噛まれ、特定のアルファを持ったならば、自分の番のみに限定されるのだ。  なのに、このオメガはまるで番のいないオメガのように、アルファ全体に効くフェロモンを放っていた。  それは、有り得ない。  有り得ないことだった  オメガはアルファのためにできている。   番が出来るまではともかく、番になったならば、そのアルファのだけの専用にならなければならないのだ。  なのに。  でも、そんなわけがないのに、アルファはそれさえ考えるのやめてしまった。  穴から蜜を滴らせたオメガが脚を広げてそこにいるのだから。    どちらにしろ、フェロモンが無くても犯していた。  番ではないアルファと番のいるオメガが性交する場合、オメガ自身の快楽は番のアルファとの性交より著しく劣るが、性交ができないわけじゃない。  アルファも自分に効くフェロモンを放つオメガほどの性交に快楽を得られるわけではないが、それでも。  ベータを犯すよりはいい。   ベータと違って、オメガは殺さなくてもすむのだから。    でも。     甘く匂うフェロモンに包まれたオメガを食らうのは。  ほかの何ともくらべようもない。  オメガは少年だった。    まだ発情期をむかえたばかりだろう。  服を脱ぎ捨て、血まみれのベータの死体があるベッドではなく、床に横たわる。  まだ未熟な尻は、硬い果実を思わせた。  青くて、瑞々しい。  でも、未熟な肉体なはずなのに脚を広げ誘うその様子は、淫らさに慣れたものの仕草で、堅く青い肉体だからこそ余計に淫らさが増していた。  オメガの穴。     アルファを受け入れるそこ。  ベータの男性とは違う、立て割れていやらしい形になった後ろの穴を、指で広げて、アルファに見せつける。  中の赤い粘膜、そして、滴り落ちる蜜。  涎か出るほどに旨そうだった。    アルファは6本の腕を伸ばし、オメガのまだ成長途中の小柄な身体を引き寄せて、尻に顔をうずめ、その穴から蜜を味、 わっていた。    甘い。  甘い。  オメガの身体は本当に甘い。    舌を差し込み、中をこそげたなら、オメガの身体は痙攣し、まだ若い勃ちあがった芯が、弾けるよう吐精した。  「ああ、いいっ・・・」  夢見るような声。  舌を穴が欲しがるように締め付ける。    舐めても舐めても蜜があふれだしてくる。  これが、オメガ。  何より愛しい、アルファための穴。  そこを舌で味わわずにはいられなかった。    溢れる蜜を舌ですくい、舌を差し込み、もっと溢れさせた。  舐める度に、穴ごと身体が痙攣した。      穴の前にある勃起し、そこからも滴らせる芯も味わう必要があった。   味わった。  口の中で脈打つそこが可愛いかった。  また放つまで口で楽しみ、飲んだ。  そして、また穴を可愛いがる。  ああっ       吸ってぇ  舐めてぇ  ほじってぇ    小さな弾力のある尻を淫らに揺らして叫ばれたなら、穴を舐めがら性器を扱いてやるのが楽しくて仕方なかった。  このオメガは甘い。  まだ、幼い身体さえいい。  自分の子供とそれ程変わらないことも気にならなかった。  たっぷり溢れる蜜も。  放たれる白い精も。  味わった。  喜ばせるためというよりは、それを味わうためだけに舌を動かした。  オメガの味はあきることがない。  でも、もう。  孕ませたかった。    巨大な6本の腕でオメガを持ち上げた。    尻をかかえて、薄い胸をなでさすり、腰を持つ。  廃語から穿つことに決めた。  腕が沢山あるということは、哀れなベータを犯す時に抑え込むためにも便利だが、可愛いアルファの身体を犯しながら沢山楽しめるのいうことでもある。  凶悪な性器が脈打っている。  ベータを引き裂いた、硬く、瘤と突起に覆われた凶器のような性器が。  オメガの穴を欲していた。  「頂戴・・・頂戴・・・」  オメガが尻をくねらして強請る。  あれほど舐めてすくいとったのに、蜜がまた穴から滴る。  ひくつきながら。    小さなそこに。    アルファは唸りながら性器を突き立てた。      

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