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第6話
「舐めて・・・」
甘えるように言われた。
タクの部屋の狭いベッドで、タクは少年と抱き合っていた。
好きなものを食べさせて、落ち着いたならやはり少年はタクを求めた。
断れるわけがなかった。
タクは少年が舐めて欲しがる場所を音を立てて舐めていた。
少年はタクに舐めさせるのが好きだ。
アルファを殺した後は特に。
タクはその穴を舐める。
少年の身体は、少年のように見えて少年ではなかった。
排泄孔と生殖器を兼ねたそこは、縦に割れ、盛り上がり、女性のモノとも違ういやらしさがある性器だと見てわかる。
甘く濡れて、滴るそこは、指で割ったらならピンクの粘膜が充血していて、さらに液を滴らす。
舐めずにはいられない場所だ。
そこから、オメガの匂いがする。
甘い、痺れるような匂い。
タクは鼻まで埋めるようにしてそこを味わう。
「そう・・・そう・・上手」
少年は誉めるようにタクの髪を撫でる。
自分より10は下の少年に童貞みたいに扱われているのは悔しい。
だが、アルファに比べたら、ベータなんて、童貞みたいなものだろう。
アルファとしてこそ、快楽を得られるようにオメガはなっているのに。
なぜか、タクとこの少年はしたがった。
アルファほどの快楽は得られないだろうに。
タクは、もう。
オメガを拒否できなかった。
もう、知ってしまった。
この身体を味わってしまった。
麻薬のように。
止められない。
舌で孔の中をかき回すことが、こんなに夢中になることだなんて、女の子としていた時にだって思わなかった。
「乳首も吸って・・・」
強請られる。
普段は綺麗ではあっても、強気なきつさが勝つ顔が、蕩けて可愛くなっていて、強請られたなら何でもしてやりたくなる。
でなくても。
少年の身体は甘い。
言われなくても味わっただろう。
タクは少年の乳首にむしゃぶりついた。
女性のように尖っている。
そして、指で摘まんだり、咥えたりしやすい程度に大きく発達している。
それを吸った。
唇で味わい、歯触りを楽しみ、舌でなめながら吸う。
「それ・・・それ・・これ好き。タク・・・タク・・・好き」
少年が喘ぐ。
好きといわれて、思わずビクンとたじろぐ。
オメガの言葉だとわかっているのに。
でも。
乳首を噛んで、鳴かせて、吸う。
少年がこれが好きなら、タクもこれが好きだ、いくらでもしてやりたかった。
「ああっ・・・イク」
少年はタクの腹に擦りつけながら、性器から白濁を吐き出した。
タクはその白濁にまみれた性器を舐めるだろう。
その白濁は甘い香りが満ちていて、それは甘くタクを狂わせるから。
でも今は。
少年が欲しがることをしてやりたかった。
少年が満足するまで乳首を苛めてやりたかった。
「指でもしてぇ・・・」
噛んでない方を弄れと強請られる。
タクはそうしてやる。
「タク・・・タク・・・」
甘えたような声で名前を呼ばれて、また心臓が跳ねる。
こんな子供に。
タクは罪悪感を覚えている
この子は15くらいで、自分は大人な25才なのだ。
まあ、フリーターで大人とは言えないような・・・立場だけど。
でも、大人だ。
なのに、こんな子供を抱いて、子供の言葉に心をかき乱されている。
恋人に持っていたのと似たような淫らで甘い支配欲を子供に感じてる。
「余計なことは考えるなよ・・・タク。俺は子供じゃないんだ。最初からそう言ってる。だからお前は、俺を気持ちよくさせてりゃいいんだ」
叱るように少年に言われる。
言葉よりもタクの髪をなでる指は優しいし、何より、甘く融けきった顔に心が揺さぶられる。
タクは胸を味わった。
少年は鳴く。
その声にまたタクは狂う。
オメガは怖い。
女性の豊かな胸よりも、ここがいいと思わせてくる。
薄い胸にある、2つのピンクの尖りこそが良いのだと。
その歯触り、舌触り、味。
全てが。
やめられないほど、欲しかった。
細い身体。
華奢な身体。
少年なのに、子供なのに。
何故こんなにもいやらしい
タクは、思った。
どうして、こうなった。
どうしてこうなったんだと。
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