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第23話

 鋭敏になりすきた身体は苦痛も倍増した。  一番感覚の鋭いそこを、焼け溶かされ、アルファは絶叫する。  動けない。  突き放すこともできない。  そんなことをすれば・・・  オメガは腰をくねらせた。  付け根がちぎれていく。  更にアルファはさけぷ。    止めろ、  止めてくれ  そうさけぶ。  オメガは気にしなかった。  自分がイケるまて動いた。  そして、アルファの性器は千切れ、血を吹き出すその中でオメガは気持ち良さそうにイったのだった。  「身体が動かないだろ。俺は身体を弄ってあるんだ。最初はお前達アルファを受け入れるためのフェロモンを全身から大量に放出。そして、今は。お前達を拒否するフェロモンを全身から出している、これはね、番持ちのオメガが多少なり出しているフェロモンで、これのおかげで、他のアルファを興奮させることを抑制したり、他のアルファとの妊娠を避ける働きがある。それを今度は大量に放出。実は、このフェロモン、この量なら、アルファにだけ通用する、毒になる・・・」  オメガは、自分の穴の中で溶けたアルファの性器の骨を使ってオナニーしながらアルファに言った。  陰茎骨。  オメガやベータにはないそれ。  今は、オメガのディルドでしかなかった。  身体が動かない。  身体がおかしい。  股間から性器を引きちぎられたのに反撃できない。  オメガの匂いのせいか。  今は全てが苦しい。    虫のようにひっくり返る。  沢山ある腕をわずかにひくつかせて。    ああ、嫌だ。    オメガに負けるなんて嫌だ。  そのことに絶望する。  「オメガは。お前達アルファが作り出したオメガこそが。お前らをもっとも苦しめる毒だったんだよ」  オメガは骨でイった後、むしろ優しく囁いた。  でも、ちゃんととどめをさしてやった。  手を翻したならそこには鋭い刃物が現れて。  それで、アルファの喉を切り裂いた。  アルファの血は赤い。  それだけは  アルファはベータやオメガと一緒だった。  アルファは屋敷に残してきた愛しいオメガを最後に思った。  酷いことはした。  嫌がるオメガを最初のころは無理やり抱いた。  でも。  でも。  欲望のためだけじゃなかった。  怖がらなくなってくれたのが嬉しかった。  死体じゃなく朝、隣りで目覚めるだれかが嬉しかった。  生まれてから。      ずっと。  このオメガに出会うまで。  一人ほっちだったから。  死にたくない。    死にたくない。  一人は嫌だ。  嫌。  嫌。  「   」  オメガの名前を呼んだ。  アルファだけが呼べる名前を。  それはでも喉を切られていて言葉にならなかった。  置いていきたくなかった。  連れていかなければならなかった。  ならなかったのに。  少し動いて、こときれた。  「てめぇらの愛は、愛じゃねーんだよ」  オメガは面白くなさそうに吐き捨てた。  

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