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第47話

 一人増えた。  タクは絶望していた。    なぜか、タクと少年がセックスしている横に、少女のようなオメガが寝てるのだ。  疲れ果ててるらしく、タクと少年、いや、主にタクが乱れながら、叫んでいてもその少女のようなオメガは目覚めない。  家に帰ったら少年がいなかった。  もしかしたら、出て行ってくれたのかと喜んだ。  だが、そんなワケがなく。  真夜中にのしかかられて、「ああ、やっぱり」と思って、一応本気で拒否はしたけど、許されず、しくしく泣きながら感じさせられまくっていた。  もう、少年の孔に咥え込まれている。 勝手に出さないように縛られて、  ひたすら感じて、泣き叫ぶだけだった。  ふとベッドの隣りを見たら、新しいオメガが寝ていた。  少年よりも幼い。  少女のようなオメガが。  オメガなのはすぐわかった。  こんな、エロイ子供などいないからだ!!  またあきらかにセックスの跡を色濃く残していたし。  どこかでアルファとやってたオメガがここにいる。  そしておそらくそのアルファは死んでいる。  それはこれまでのことから予想できた。  「増えた・・・ぁ、増えてるぅ・・・ああっ・・・ダメだ・・・」  孔に咥え込まれて、絞りとられ、泣きながらオメガが増えてることをうったえる。  いくらなんでも、これは酷い。  二人もオメガをかくまえない。  「ん?ソイツには手を出すなよ。おまえが抱いていいのは俺だけだからな」  少年は機嫌良く言うが、その言ってる意味もわからない。  「ある程度、教えてからじゃないとな・・・オメガを使える性具だと思っているベータもいるからな。ちゃんと心構えをコイツには教えこんでからだな、組織に預けるのは」  少年は可愛いくてたまらないと言ったように、タクの頬を撫でながら、ゆっくり腰をつかってきた。  タクの上にまたがり、腰を揺らしてくる。  その動きにタクは悲鳴をあげた 紐を解かれ、達してしまう。  「気持ちいいか?・・・可愛いな、タク」  少年は優しく微笑んだ。  「オメガ・・・こま・・る」  オメガなんか連れこまれたら困る、と言いかけるが、腰を動かされたなら、またそこが硬くなってしまう。  喰われて、好きなように味われていた。  ぐちゃぐちゃに喰われて、揺らされる。  少年の孔は口や舌よりも貪欲だった。  「お前は良く知ってるが、俺達オメガが本気出したらベータの連中なんかヤリ殺せるし、俺達はアルファ程じゃなくてもベータよりははるかに強い。でも、オメガは従順に、と育てられてるからな。ちゃんと教えておかないとベータの言いなりに脚を開きかねないからな。しっかり教えてないと。ベータは食い物であって、喰われるものじゃないし、食いたくなければ殺していいって」  タクを追い詰めないように加減しながら、少年はタクの上で動いた。  それでもタクは快楽が過ぎて泣き叫ぶ。  熱すぎる。    甘すぎる。  頭がとけそう。  「泣くなよ」  少年は困ったように、タクの涙を舐めとった。  「困る・・・困る・・・」  タクは本気、いつでも本気だが、今回はさらに本気を追加して困ってることを訴える。  ベータを気に入らなかったら殺すように仕込む、オメガなんかをこの家につれこまないでくれ!!  タクの心の叫びだった。  「・・・お前を信じてるけどな、俺以外にお前が他に目をやるとは思わないけれど、浮気するなよ、手を出すんじゃねーぞ」  少年は唇を尖らして、いつも通り見当違いなことを言い始める。  「無理・・・無理ぃ!!!!」  タクは色んな意味を込めて叫んだ。  でも。  セックスは止めてもらえなかったし、その少女のようなオメガが部屋からいなくなることも・・・・。  なかったのだった。  

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