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第55話

 タクが気付いた時にはもう、少年に上に乗られていた。  知らない部屋のベッドの上で。  服は全て脱がされていた。  意識のない間に風呂にまで入れられているのが、シャンプーの匂いてわかった。     「ああ・・・うぉ」  タクは喘いだ。    甘くきつく性器をその熱い孔に喰われていた。  甘い蜜がつまる、そこで、搾り取られる。  「ああっ・・・ああっ!!」  タクは首を反らして叫ぶ。  咥えこまれた根元から先までが、まるで吸い付かれるうで。  揺れてしまうタクの腰を、さらに少年の淫らな腰遣いが誘導する。  もっといやらしい波へと。  「タク・・・可愛い」  少年は熱っぽく言う。  タクの乳首を上に乗ったまま弄りながら。  強く摘ままれて、またタクは声をあげてしまう。  乳首が感じるところだと、少年によってタクは教え込まれてしまったのだ。  少年の孔にしごかれながら、ここを弄られると、イってしまうように・・・でも、イけない。  リングをつけられてる。  タクの性器の根元に少年がリングを取り付けているのだ。  それが性器を締め付けるのでイけない。  タクが勝手にイかないように。  イけないその寸前を、孔が蠢き絞って、責めてくる。    早く強く包まれたまま擦られ、タクは耐えがたさに叫んでしまう。    「イかせて・・・イかせて・・・」  泣いたら余計に酷く責められた。  その激しい動きにタクは身体を反らして泣きながら、耐えるしかない。  気持ちいい  気持ちいいのに出せない  だしたい  だしたい  「出したい・・・ださせてくれ!!」  タクは泣きながら懇願する。  「ダメ」  優しい声で少年は言い、また追い上げてくる。  激しく動かれ、タクはイけない苦しみに泣き叫ぶ。  気持ちいいのに、苦しい。  苦しくて気持ちいい。  「お願い・・・許して?お願い・・・ああ、ぐううっ、ぎひぃ・・」  だらしなく口をあけ、舌が零れて、白目をむく。  タクの壊れそうになる姿を少年は嬉しそうに見つめる。  可愛くてたまらなかった。  こんなに感じて泣き叫んで。    タクは少年を愛しているのだ。  許して  許して、  そう泣くタクをさらに奥に向かい入れた。   深い深い場所へ。    さすがにこの時ばかりは少年も声を上げた。  こじ開けられる感覚に。  だが、それは。  旨かった。  舌なめずりする。  もっと食べたい。  タクを食べたい。  「気持ちいい・・・タク。タクのが奥にある・・・俺にくれよ」  そこでゆっくり出し入れを少年は楽しんだ。  奥の入り口に何度も何度も、敏感でもう破裂寸前の先端を吸い付かれ、タクは泣き叫ぶ。  焼いて甘く殺される。  陶酔する苦痛。   それは快楽で。  でももうゆるして欲しかった。    人間の皮が溶けてドロドロにされていた  こんなのこんなの・・・心が壊れてしまう。    涎を流し、ただただ解放を乞う姿に少年はゾクゾクした。  タクは少年しか見てない。  泣いて感じて、少年しかみてない。  これは俺を愛してる。  俺だけの男だ。  アルファ相手では得られない快楽。  欲しい男を手に入れる快楽。  愛しさではちきれそうになる。  「もう・・・もう・・・許じでぇ・・・」  タクが懇願する。    だから許してやった。  可愛すぎたから。  リングを外した。  タクのが中でほとばしる。  出してるのを使う。    出して跳ねるそれを、味わう。  タクの。  タクの精液だ。  愛する男のそれは、しんじられないくらい熱くて。  気持ちよかった。

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