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第59話

 白面のアルファはオメガの尻を持ち上げ、背後から激しく突いていく。  これが一番好きなのだ。  柔らかい尻を楽しめる。  やわらかな身体がシーツにこすりつけられ、ゼリーがシーツに伸びていくように、とろけていくのを見るのも好きなのだ。  もっともこのアルファには目がないのだが。  だが、全身の皮膚が音や温度を拾い、赤外線まで捉えるため、見る以上によく見えるのだ。  オメガの中のどこが熱く、緩んで、緊張しているのかさえも。  強張る中を擦ってやると、オメガはさらに蕩けてシーツに沈み込み広がっていく。  可愛かった。  アルファの脚は4本ある。  普段はその脚で四足歩行をしているが、犯す時は後ろの二本だけで立ち上がり、人間のものとは比べものにならないほど柔らかく柔軟で器用に動く前の脚をつかってオメガの尻を持ち上げる。  手はオメガの可愛い尻や、擬似性器を楽しむために使う。     蛇のように柔らかい上半身は、オメガを背後から貫いいたまま、貫いている孔を舐めることさえ可能にする。  貫き動かしながら、その広がりきった孔を己の性器を動かしながら、孔の縁を舐める。  オメガはその感触を喜んだ。    「そんな風に舐めたら・・・舐めたらぁ・・・ああっ」    ぼたぼた、擬似性器の先端から白濁をたらしながら。  責められすぎたオメガの肉体はもう勃起さえしないで達する。  また白い柔らかい身体がたわんで、震える。  肉は柔らかいのに孔の中はきつくて熱い。  孔の全てて吸い付いてくる。  その落差が好きで柔らかな身体をなでさする。  一番奥での出入りを楽しんで、アルファはまた中に放った。  子供を産ませるために。    「熱い・・ああっ・・・熱いィ!!!」  オメガは腹を貫き放たれるそれに歓喜した。  またイっている。    アルファはオメガの柔らかい尻を、僅かに隆起する胸をもみしだく。  その優しい甘さ。  オメガはその甘さに酔う。  そして、堅く凝った乳首を指先で潰され、尻に指を食い込まされ、その甘い痛さ。  それを楽しみ、オメガは鳴いた。  鳴くことしかもう知らなかった。  「いっぱいして・・・殺して・・・ずっとずっと・・・してぇ」  オメガはそれしか願わない。  「シテヤル・・・望ムママニナ」  喉の皮膚を震わせ、白面のアルファが言った。  このアルファは声帯を持たないのだ。  可愛いオメガ。   可愛いオメガ。  これがオメガのなれの果て。  連れ添ってどれくらいになるか。  20年?  まだ小さなオメガを犯したあの日から。  オメガは毎日。  毎日。    毎日。  犯され、閉じ込められ、犯され、子供を産まされ。  それを繰り返して出来上がる。  抱かれることしか考えない淫らな可愛い人形に。  ここまでのオメガを作り上げることも。  アルファの楽しみだ。  このオメガはもう。    子供達にすら関心がない。  アルファだけ。  アルファに抱かれることだけそれが全てになっている。  アルファが抱く時以外はずっと自慰に狂ってる。  アルファの名前を呼びながら。  アルファに抱かれることしか考えていない。  アルファは嬉しかった。  子供達は可愛いが、オメガを分け合えたくはなかった。  だから。  いい。  「もっとぉ・・・」  白い尻をオメガが揺すったから、アルファはまたゆっくりとオメガを味わいはじめた。    アルファのことしか考えない。   アルファに抱かれるためだけの。  なんて愛しいオメガ。      こうなった今だからこそ。  昔よりも愛していた。  アルファは油断すれば絞りとられるその孔を、低く笑いながら楽しんだ。  愛しているからこそ。          

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