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第64話
タクは頭を抱えていた。
運転席で。
後部座席では花が学校の上級生の女の子を犯していた。
制服のまま、下着だけをずらされ、背の高い上級生は花に性器を入れてもらうために、真っ白で長い脚を広げてる。
花はのしかかり、上級生にゆっくり挿入していた。
上級生は声をあげる。
花は腰を揺らしながらブラウスのボタンを開き、ブラジャーをずらして、少女の胸を吸った。
柔らかな大きな胸を味わうように。
が意見だけは大人でもまだ幼い身体は覚えたての快楽に酔う。
彼女が下級生としていた遊びとは、これは違った。
中まで、奥まで使われるようなものではなかった。
腰を揺すられ、泣き声をあげる。
花の背中にしがみつく。
花も制服を着たままだ。
花は自分スカートと上級生のスカートを上手に捲りあげ、淫らに腰を使う。
大人の男よりも巧みなそれに、上級生はぐずぐずにとろけてしまう。
「ああっ・・・だめぇ・・・」
まだ15才位の上級生が喘ぐのに、タクは耳を塞ぐ。
タクはもうどうかんがえればいいのかわからない。
まあ、それくらいの年齢の少年を毎日抱いているタクが言えることは何もないのだけど、こんな少女が・・・と思ってしまう。
花にいたっては12.3才に見えるか見えないかなのだ。
中学生だろ!!
だめだろ!!
ハンドルに突っ伏してタクはおもう。
タクは今は花の【家】の運転手をしている。
もちろん、全てが嘘だ。
花の【両親】の存在も経歴も。
組織がつくった。
白面のアルファは他のアルファと違って近付きにくい。
自分のオメガ以外を近寄らせない。
オメガから離れようともしない。
常に屋敷に引きこもり、屋敷の中からパワーゲームに勤しんでいる。
付け入る隙がない。
何よりも接触する機会かない
だからこそ。
チャンスだ、そう少年が言ったのだ。
屋敷に入り込みさえすれば逆にやりやすい、と
花が侵入するための路を作ることになった。
そのためのことなのだと理解しているが。
これは。
これは。
ちなみにタクは殺された。
あの事故で死んだことにされてしまった。
新しい身分を勝手に与えられた。
フリーターからテロリストになった。
他に行く場所などなかったから仕方ない。
でも、タクに出来ることなどそんなにない。
運転ぐらいだ。
なわけて、花の家の運転手をしている。
そして、今は幼い少女が花の餌食になるのを黙認してる。
突き上げられて、上級生が叫んだ。
でもその声はまだ幼くて。
「可愛いね」
そう囁く花の声も子供のもので。
でも泣いても許してやらない苛烈さは、女を誑して暮らす男も顔負けで。
上級生は何度も何度も連続でイき、それを花は楽しんでいた。
悪い男のように。
助けてくれ。
タクはそう思った、
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