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第65話
花はタキを落とすことにきめていた。
そんなに難しくはない。
タキは花が遊びに来て見つめるだけで赤くなる。
そのくせ、花が弟のトキと遊んでいるときはバレてないとおもって、花の姿を食い入るように見てる。
白い指先?
細いワンピースから伸びる脚?
よく笑う綺麗な唇?
風に揺れる長い髪?
誘うような綺麗な目?
花の姿も微笑も声も。
タキを狂わせているはずだ。
恐らく初めての。
明確な肉欲を伴った恋。
タイミングをみるだけ
花はちゃんとわかってる。
それにタキは可愛い。
上級生の女の子の初めてを貰うのも可愛いかったが、タキの初めてを貰うのも楽しみだ。
問題はタキに【させる】か、タキに【する】かのどちらにするかで、最近上級生のおかげで、【する】楽しさを覚えてしまったので、どちらでも花的には問題ない。
どっちも貰おうかな、などと花は思ってる。
上級生位なんでもしてくれる可愛いオトモダチにタキにはなってもらわないといけないのだ。
上級生はタキに近づくアリバイ作り以外の意味でも花には役にたってくれた。
受け身にさせるセックスは、攻めたいタイプの鼻をへし折れると、お兄さんが言っていたことの実践になった。
怖がる花に、強引にいやらしい遊びをして、自分のペットにしようとしていた上級生は、逆に花に好きにされ、今では花のためなら何でもする。
プライドを叩き折られ、支配することよりも、支配される悦びを知ったのだ。
花は上級生を可愛がっている。
ワガママで高慢な女王様は、今では花の可愛いオトモダチだ。
花に抱かれることが大好き。
タキもこんな感じでかわいくなるだろう。
大人でも狂うオメガとの性交は薬物と同じて、未熟な少年少女では耐えられるものではない。
溺れる。
快楽に。
ひたすら。
花は今から上級生の家に遊びに行き、その帰りにちょっとタキの家に寄る。
タキの部屋に潜り込もう。
そこで。
タキを食べてしまおう。
花はゆっくりゆっくり焦らしながら動いて、上級生を泣かせながらそう考えていた。
車の後部座席で上級生が「お願い・・・お願い・・・イかせてぇ」と泣くの楽しんだ。
可愛い。
キスしてやりながら、イカせてあげる。
上級生は家まで我慢できなかっのだ。
学校でも我慢出来なくなってしたがる。
オメガとのセックスは麻薬だから。
上級生の部屋でも楽しむつもりだ。
花がお兄さんに教えられたみたいに、沢山開発してあげたいとおもってる。
「車出して?」
タクさんにお願いした。
身体の下で上級生は、痙攣しながらイキ続けていた。
上級生の中に放つ。
でもコンドームは使っている。
花の精液で少女が妊娠することはないが。
証拠は残さない方がいい。
花はもう、生殖のために存在するオメガではないのだ。
花の番は花が殺した。
タクさんは花が楽しん出る間、ずっと一人でハンドルに頭をぶつけたりして遊んでた。
変なの、と花は思う。
車が動き出す。
ここからが楽しい。
上級生をもっと貪って。
タキを食べる。
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