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第78話
「タキ・・・上手、かわいい」
花はタキの耳の穴を指でこすってあげる。
タキは口がふさがっているから、喉奥から声を漏らす。
花はタキが可愛いくて仕方がない。
お兄さんがタクさんが大好きなのとこれは同じだ、きっと。
花は擬似性器をタクにしゃぶらせてきた。
タキは一生懸命舐めていて、もうそれに胸がキュンとくる。
可愛いから、思わず頭を押さえつけて、タキの喉を犯した。
苦しそうな声が上がるけど、タキのアソコはガチガチに勃起しているし、もうタキは苦しいのを楽しめるようになってる。
喉でもちゃんとタキはイケるずだ。
「オレ・・・もう、普通に戻らない・・・」
そう泣いたのが三日前だ。
乳首だけで何度もイカせ、足の指でもイカせてあげた後。
普通ってなんなの?
と花は思う。
花にはこれが普通だ。
つまんないベータとセックスするより気持ちいいんだからタキは泣くことない。
まだ花に後ろの穴を犯されることにも抵抗があるらしいけど、花の孔でする時の方が怖がる。
後ろの良さがもっとわかったら、反対になるかもしれない。
ベータはややこしいから。
そこが可愛い。
花が小さな尻を顔に叩きつけるように動かし、タキは苦しそうに呻いた。
花は喉奥を楽しんだ。
そして、そこで放った。
タキはむせながら、それても一生懸命飲み干していた。
「可愛い・・・可愛い」
花はもうタキの頭を抱きしめてしまう。
タキはやっぱり犯されながらイっていて、ビクンビクンと身体を痙攣させていた。
「ご褒美」
花はタキに白い胸を差し出す。
タキは花の胸が大好きなのだ。
花もタキの乳首が大好きだけど。
開発すればするほど、タキの身体は可愛くなる。
タキは。
花の乳首を夢中で齧る。
可愛く手、愛しくて、花はその歯や唇に感じてしまう。
二人は庭の東屋でしていた。
タキの初めてを花がぜんぶ貰った場所だ。
花はここでするのが気に入っていた。
トキは家庭教師が勉強中だから問題ない。
「お母さんは?」
夢中で花の乳首を、しゃぶりかじりながらタキは聞く。
でも花がトキの後ろの穴に指を挿れたから、言葉が途切れた。
ああっ
んっ
はあっ
タキは喘ぐ。
後ろの感度が日に日に良くなってるのが、また可愛い。
「後ろは・・・後ろは・・・やめ」
タキが言う。
「前だと怖がるくせに。途中で泣くのは前の時じゃない」
花が言うとそれでも、タキは首をふる。
「わかった・・・前でしようね?」
花は優しく言った。
怖がって泣き出したら、後ろでしてやればいい。
どうせどっちも使うのだ。
タキを押し倒して、跨がりながら、教えてやる。
「お母さんは、彼としてる。かなり落ちついてきたよ。抑制剤も効いてきてるし、記憶も少しずつ戻ってきてる」
花はタキのを自分の孔にあてがいながら言った。
ゆっくり沈み込んでいく。
タキのは年相応、より少し立派で、タキに言うと怒るから言わないけど、だからこそ可愛い。
良い意味で。
タキのだからいい。
タキの母親を部屋で抱いているのはタキ達のボディガードだ。
タキの母親はオメガだから、抑制剤の他に欲望を解消する必要があるし、安心させるためにも、自慰よりも人間の方が良かった。
ボディガードはのぞんでそうしてる。
だから、
タキや花達に協力してくれている理由もわかった。
ボディガードは。
閉じ込められた母親を見たことがあった。
赤ん坊を探して泣く美しいオメガを。
一度だけの邂逅。
アルファに奇跡的に知られることはなかった。
ボディガードは。
タキの母親に心を奪われていたのだ。
閉じ込められ、犯され、子供を奪われた、哀れなオメガに。
オメガが忘れられなくなった。
ああ、そう。
花に心を奪われたタキのように。
オメガは。
魔物だ。
タキは声を上げる。
タキのを受け入れて、花がタキに跨がったまま、腰を揺らすから。
本当は。
本当は、初めてが後ろからだったせいか、前で花と繋がるのは。
タキには怖い。
絞りとられ、食い尽くされるみたいで、喰われているみたいで。
気持ちいいけど怖い。
後ろは少し痛いから、だからまだ、怖さよりも気持ち良さだけを追える。
でも、嫌。
後ろで女の子やオメガみたいになるのは・・・。
「タキ・・・もう普通になんか戻らなくてもいいからね・・・ボクがちゃんとその身体面倒みてあげるから」
花が囁く。
それが怖い。
花無しでいられなくなるのが。
でも。
タキは覆いかぶさる花のキスを受け入れる。
もう遅いのだと知る。
もう。
花から。
はなれられないのだと。
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