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第131話

「たまんねぇな。いい孔だ」 アルファは乱暴に突き上げた。 幼いオメガは、小さな身体を痙攣させて、泣き叫ぶ。 【白牛アルファ】の身体はアルファの中でもかなり大きく、その巨大な性器もアルファの中でも最大サイズだ。 いくらオメガとはいえ、まだ幼いからこれはかなり過酷なはずだ。 白牛の番がこれくらいの年頃は可哀想なくらい泣いていたものだ。 だが、やめてやらなかったが。 それでもこのオメガは感じている。 良く教えこまれている証拠だ。 白牛アルファは楽しんでいた。 牛の頭と、巨大な体、そして4本の腕をもつアルファだ。 黄金の番のオメガと、公認の浮気中だ。 淡河の番のオメガはまだ小さくて、楽しかった。 もちろん、死んでも自分の番にはバラさせない。 そこは本気だ。 壊すつもりで幼いオメガを突き上げてるが、ベータなら即死だが、オメガは壊れない。 さすがだ。 まあ、本当に壊したら面倒なことになるが。 持ち主の黄金アルファと揉めたくはない。 今は、まだ。 黄金アルファは最上位のアルファ。 アルファの中のアルファ。 アルファなら、いずれ黄金と生命をかけて勝負に挑むのをめざすが今はまだ違う。 だから奴のオメガを苛烈に責めた。 いずれ黄金を殺した後にも、こうしてやろうと思いながら。 アルファを殺した後以外で、他のアルファのオメガとヤれるなんて思わなかった。 番が見つからない場合、アルファは他人のオメガを奪うことはある。 だがそれは、ちゃんと持ち主を殺してからで(たまに順番が逆になることもあるが)、他のアルファへの敬意をしめし、殺すつもりでないなら、人のオメガには手は出さない。 欲しければ殺して奪うのがアルファだ。 それに他人の番はそこまで欲しくはない。 アルファを殺すのは大事だからだ。 気がるに使えるならともかく。 番さえいれば。 番こそ全てだ。 だが、差し出されたのなら話はまたは別だ。 ベータで楽しむよりこちらがいいに決まっているからだ。 後、番にバレないのなら。 ここは絶対に大事ことだ。 何を考えているのかしらないが、黄金といい・・・そして、あの奇妙なオメガといい・・・。 だが差し出されたから、仕方ない。 仕方ないのだ。 仕方なしに楽しんでいる。 白牛は言い訳をする。 幼いオメガは良かった。 もちろん、番を愛してる。 とても愛してる。 でも番を手に入れた頃を思い出して、これはコレで楽しい。 あの頃番も良く泣いた。 こんな風に最後は乱れて感じまくっていたが、始まる前髪は許して許して、と泣いた。 最初の1年位はアルファの奇怪な姿に怯えてた。 まだ、そこまでいやらしくもなくて。 だからこそ、だからこそそれだからこそ、楽しかった。 いや、もちろん。 今は今で、あの成熟した身体もいい。 いいに決まってる。 言い訳を繰り返す。 今は怯えるどころか、蹴られてるけどいい。 アルファは唯一、番にだけ弱い。 確かに無理やりにでも抱くことはあるが、番は発情すれば応えてくれるし、機嫌を損なったなら膝をついてでも謝るアルファもいる。 膝をついて床に頭を擦り付けてオメガに許しをこう。 愛していればこそ、そういうアルファもいる。 まあ、オレとかだ。 そこは白牛は否定しない。 子供も産ませた。 可愛い子供達。 そして番。 アルファの幸せはそれと、勝負に勝利することにある。 だから、白牛は黄金が気味が悪い。 ベッドのかたわらで微笑みながらこちらを見ている黄金が。 欲望の欠片も見えない黄金が。 アルファはこんな風に他のアルファに番を差し出したりしない。 こんなことをするのは黄金だけだと思っていたが・・・ オメガの孔を掻き回した。 大人の蠢き搾り取る感触とはちがう、この拒否するのを従わせる感じがこれはこれでいい。 泣いて怖がり、感じてるのがまたいい。 はね回る身体を2つの腕で押さえつけ、残りの2つの腕で2つの乳首をたっぷりいじってやった。 くひぃ くひぃ オメガは小さな喉をそらし鳴く。 また無残に突き上げる。 意識をとばし、揺り起こし、また意識を飛ばさせる。 酷くするのが楽しかった。 なんせ、自分のものじゃない。 「小さいオメガはたまんねーな、この前のも良かったが・・・」 機嫌が良すぎてつい口走ってしまった。 おっとこれは言ってはいけないことだった。 黄金が反応した。 ずっと静かに笑っていたのに。 黄金が立ちあがる。 その気配だけで白牛は震えた。 殴られる前の子供みたいに。 白牛は、まさか自分が萎えるなんて思わなかった。 オメガを犯しているのに、萎えるなんて。 圧倒的な力の差を明確に感じとる。 アルファは優秀だ。 だから、目の前の相手の実力を見間違うことはない。 オメガを投げ出した。 もうたのしむどころじゃない。 自分よりは小さいはずの黄金に圧倒されていた。 「その話聞かせてほしいな」 黄金がいつもの笑顔ではなく、真顔で言った。 白牛は悟る。 コイツに挑むには。 自分はまだまだ早いと。

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