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第147話

一番奥まで穿いた。 奥の奥をこじ開けた。 少年が白目を剥き、白濁を迸しらせた。 初めての射精を奥を犯して教え込んだ。 少年の中に自分が隙間なく入れることが幸せだった。 膨らみ、自分の亀頭のかたちが浮かび上がった薄い腹を撫でた。 外から中から刺激され、少年も黄金も喘ぐ。 奥を楽しみ、深くスライドさせることも楽しんだ。 少年が感じていて、それを、自分の快感のように感じた。 「もっ・・・とぉ!!もっと・・ぉ!!」 強請られて愛しさが止まらなかった。 強欲な孔だった。 際限なく欲しがって。 絞りとるほど絞りとってきて。 「君のだ。君だけの」 注いだ。 充たすためだけに。 快楽すら溶け合った。 貫いているのか貫かれているのかさえわからなくなる。 ドロドロにとけて、境目がなくなる。 相手の目で自分を見つめている、そんな感覚にさえ陥った はげしく穿たれ、鳴いているのは自分なのか、獣のように奥まで犯しているのは自分なのか。 金色の目。 その目が自分の目になったから、世界に色がついたと知った。 そのちいさな耳が自分の耳になったから、世界は音を鳴らした。 指も舌も。 全ての感覚は少年からやってきた。 彼の物になった瞬間に。 「愛している」 その言葉はやっと意味を持つ。 少年の心が心をくれたから。 「俺が最初に見つけたんだ、見つけ出したんだ」 少年の言葉にうなづく。 まだ発情期を迎えていなかった少年は、引き合わされる予定などなかった。 アルファを窓から眺めていたのは、センターでは刺激がない、外から来る人が珍しいから、それだけの理由だった。 センターに入ってくる姿を見てきめた。 このアルファが欲しいと。 俺のだと。 そして、止める職員達を振り切り走ってきたのだ。 手に入れるためだけに。 黄金は少年に手に入れられたのだ。 黄金は少年のものだった。 すべて、少年のものだった。 望むままに満たして。 満たされた。 「愛してる」 少年が言った。 「愛してる」 黄金は言った。 世界は色に溢れ、鳴り響き、すべてが確かに触れられ、匂いに満ちていた。 少年こそが。 世界だった。

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