「ほう…あのような言葉一つでここまで変わるか…ふふふ。」 ごくりと喉を鳴らして満足そうに私の耳元に顔を近付けた。 「少々甘すぎる気もしないではないが…苦いよりは良い。」 満足そうに口元を拭い、いつものキスが与えられた。 いつもならこれで深い眠りにつけると喜ぶ体が、今は寧ろ熱く昂ったまま。 「これで、もう…終わり？」 「そのような甘い目で誘われてこのまま終わらせたなら、悔いしか残らぬだろうよ。」 くくくと笑いながら、着ている物を脱ぎ捨て私に跨った。 手が伸びて胸をなぞり、乳首を指でくすぐられる。 始まった行為に身体がまるで心臓になったかのようにどくどくと脈打つ。 触れられたところがまるで火傷するかのように熱く、今までにない快楽を感じる。 「はぁあん！」 「ほう、味が甘くなったのではなく、お前の質か。ふふふ…味に勝るとも劣らぬ甘い声を出す。」 「そこば…っかり…ぃんん！」 「お前のその声…まるでデザートのように私を誘惑する…もっと、もっととな。」 「あっ！…っぁあ…っと、もっと食べ…てぇ！」 「ああ、お前の望み通りにしてやろう。」 顔が近付き舌で舐められる。仰反る背中を抱きしめられ、乳首を吸われた。口内で先端を舌で転がされると、我慢の効かなくなった口から溢れ出る嬌声。 自分でも恥ずかしいほどに甘い声が止まらない。 「やっ…あぁぁああっ！」 尖らせた舌が体を這いずり、ついにキュッとしまった双丘の間をこじ開けられて行く。 「ひあっ！！」 「また一段と甘い…奥まで味わい尽くしたくなる。」 「はぁっ…って下さい！奥まで…きてぇ…っぁああっ！」 膝が曲げられ、奥深くに隠されてきた私の秘部が露わになる。 「綺麗で、甘い。極上のご馳走だ…では味わい尽くすとしよう。」 ぬるっとした感触につま先がピンと張る。 「あぁああああぁあっ…くうぅん…はぁはぁはぁはぁ…っんーーーーーーっ！！」 味わい尽くすと言う言葉通りにされた身は、それで十分とはせず、寧ろこの身を貫くほどの快楽が欲しいとせがんで来る。 「っださい…私の中にあなたを…それで私をっ！！」 一瞬、あの女の姿が目に浮かぶ…恐怖。 それでもアレに貫かれたい、奥の奥深くまで突かれたい！ その気持ちに答えるかのように、あの禍々しいモノが目の前に現れた。 「挿れるぞ…お前ならきっと…テイのように…」 父王の名？ 思う間もなく腹が体が苦しい…圧迫されていく。 「ぅうああああああああああ！」 絶叫が部屋に響き渡った。 「…動くぞ…」 無理だと振る首を両手で包み込まれ、優しい口付けに体の緊張がほぐれた…と、突然に揺さぶられる体。 破れそうだと歪んだ女の顔が目の前に浮かぶ。 「お前は違う！」 飛んできた声に無我夢中で頷く。 「私を感じろ…お前なら出来る。」 動きが少し緩やかになり、圧迫感だけではない動きを感じる。 初めは苦しみと圧迫感から逃れるだけだった体が、その中からそれとは違う微かなナニかに気が付き出す。 「うぅぅ…っあ…？！」 「ほう？ここか…？」 ズンと突かれた瞬間、ビクビクと体が痙攣した。 「放つなよ。」 ぎゅっと握られた為に行き場のなくなった塊がもがく。 「やぁああああっ！！！」 そこを何度も突かれ、その度に出られないモノ達が私を苛む。 「もうっ…出させ…て…っかせて…イかせ…っくだ…さ…ぁぁあああああっ！」 先程までとは違う激しい腰の動き。 腰が浮き、背中が跳ねる。 握っていた手が外された瞬間、根元まで覆われた口内の熱さと全てが吸い込まれていく快楽に止まらない腰の痙攣と声。 「素晴らしいご馳走だったよ。お前…最高だ。」 手放す直前に見えた意地の悪そうな笑みにゾクっとした寒気を認識する間もなく意識が閉じた。