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第2話
勉強部屋は、ここの住人の寝室なのだろう、ベッドが置かれていた。
その隣に低いテーブルがあり、そこにノートと教科書を置いた。
「教えてほしいのは数学だっけ?じゃあ制服を脱いで」
「え?」
脈絡もない矛盾した発言に八尋が固まっていると、黒雪は後ろからベルトに手を伸ばしカチャカチャと外し始めた。
「汚すのは嫌だろ?シワになるのも良くないし」
「ちょっ、ちょっと待った!本当にセックスするわけじゃないよな?」
黒雪の胸を押しやり、その場から後ずさった。
「その気があるからついてきたんでしょ?それにこの方が効率がいいんだ」
何をいているのかわからないが、黒雪はこれが当然といった様子でズボンのボタンをはずし、チャックを下した。
「ま、ま、待て!物には順序があるだろ?」
どうにかして逃げないと。教えてもらいたいがセックスをする気は無い。
「そんなの効率悪いだろ」
と黒雪は八尋のパンツをずらして、まだ何の反応もしていない垂れたペニスを口に含んだ。
「あっ」
八尋の体が一気に熱くなった。黒雪の手が八尋の背中に回り、がっつりホールドされる。
「ふぁっ、待てって」
「ふぉんあふぉおふぃあらふぁふぁふぃふぉう……」
「くわえたまましゃべるなよ!」
黒雪は返事をせず頭を動かし、唾液と粘液の絡まる音が響いた。
じゅるじゅると音がして、黒雪はごくりと飲み込む。
八尋の頭はくらくらしてきて手で支えていないと起きていられないほどだった。
「黒雪……無理っ」
「ふぁふふぉ」
なんて言ったのかわからない。八尋は働かない頭をフル回転させて、答えた。
「たく、と?」
拓斗はうなづき頭の動きを速めすいつきを強めた。
「くっあぁぁぁぁ///ひぅ、くる、やばいっ、やばい……」
快楽に同じ言葉しか繰り返せなくなる。
するとガチャっとドアの開く音がした。
八尋はびくりと体を震わせドアの方を見ると、この部屋の住人が顔をのぞかせた。
「むぎちゃ入れたよ」
とコップを2つ持ってきた。
「ふぁいあお」
拓斗はくわえたままお礼を言った。その動きに八尋の体は再びビクリと震えた。
住人の男はテーブルに麦茶を置くと一度部屋を出ていき、再び部屋に入ってきて、自分用のコップをテーブルに置いた。そして、ベッドに座りスマホをいじっていた。
「え、あの」
「あー、気にしないで、続けて」
男は八尋を一目してスマホに目を戻した。
続けてと言われても、続けているのは拓斗で八尋ではない。
拓斗は口の中で、先端をしつこく嘗め回してきた。
「うっ、その舐め方、やばっ」
八尋の息が荒くなり、はぁはぁと音が響く。
ぐちゅぐちゅ、ちゅぱちゅぱという音が続き八尋は時折腰をくねらせた。
「声、こらえなくていいよ。さっきみたいに出せば?」
ベッドでスマホを見ていた男が八尋を見ていった。
「え、声?」
「そう、さっき出してただろ?感じてる喘ぎ声。そういうの聞くの嫌じゃないし、こらえなくていいよ」
八尋の体はさらに熱くなった
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