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第6話

「ほら、いつもみたいに呼びなよ。俺のちんこ、下に飲み込みながら、八尋、八尋ってさ。愛し気に、ほら!」 久遠は拓斗の頭を掴み、持ち上げ八尋の方に向けた。 拓斗の眼からは大粒の涙がこぼれた。 「っ、八尋……ごめんなさい。気持ち悪くて、ごめんなさいぃ。嫌わないで」 あまりのことに八尋は何も言えず、唇を薄く開いて泣きじゃくる拓斗を見ていた。 「あーあ、嫌われちゃうね。せっかく隠してきたのに。大事にしたいって言ってたのにねー。これじゃあ八尋君も精神的に壊れちゃうよね」 「やだ、もうやめて……。八尋は壊さないで」 久遠は嘲笑い、拓斗の体を持ち上げた。 動けない震える八尋の体に拓斗の体を乗せた。 「ほら、大好きな八尋君だよ。今日は八尋君を抱きしめながらいけるんだ。うれしいよね?」 「うれしい、けどっ、違う……」 拓斗は体に力が入らず手は何かを探すように動いた。 「八尋君も友達なら抱きしめてあげなよ。君にセックスを強要してるわけじゃないんだからさ。数学も教えてあげたでしょ?拓斗のしつけ方も教えてあげるからさ」 久遠はくつくつと笑う。良くない大人だということは八尋にもわかるが、拓斗が雇っている分どうにもできない。 止めていいのか、八尋は迷ったが拓斗を抱きしめた。今はそれしかできない。 「いい子だ」 久遠は言うと腰を激しく振り始めた。 それに合わせて拓斗から喘ぎ声が上がる。 「あっ、あっ、あん、あん、あん、っあ、あん、あん、あん…///」 抱きしめられた拓斗の喜びの声が響く。拓斗の手が八尋の背中に回り抱きしめた。 「いつもより甘い声で鳴くんだな」 何度も何度も体が揺れ八尋を押し倒すかの勢いで攻めてくる。 「やすぅ///きもちぃ、気持ちいいぃ…///すきっ、すきぃ///やすぅ……」 拓斗は泣きながら八尋を抱きしめ、達した。 「んぁ、いっちゃったぁ。もう、おわりぃ」 「俺がまだイってないだろ。俺がまだってことは、八尋君がイってないってこと。わかる?もうわからないかな?」 「あぁうぅぅぁああ//////」 拓斗はだらしなく上げぎ声を垂れ流していた。 「学校じゃ見られない姿だろ?拓斗はいっつもこんな厭らしい声だして犯されてるんだ。気持ちいいって言いながらさ。学校では頭いいのに、馬鹿だよね」 八尋は久遠に怒りを覚えた。このまま拓斗とこの男を一緒にいさせてはいけない。 数秒後、久遠も中に熱を放った。 「はー、はい、終わり」 と久遠はさっさと抜き去り、拓斗を放り出した。 「シャワー浴びてくるからあとはお好きにどうぞ」 拓斗は息を荒げ、力の入らない体を八尋にあづけていた。 「拓斗、なんでこんなこと」 「ごめん」 「そうじゃなくてさ」 「ごめんなさい、ごめんなさい……許してください……」 拓斗は何度も同じ言葉を繰り返した。 それは怖いくらい罪悪感にさいなまれた言葉だった。

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