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第10話

「八尋はキスしたままベルトをはずして物を出して」 久遠の言葉にベルトに手をかけるが、さすがにこんなところでそこまでするのは……と思い、唇を離した。 「あの、それはちょっと」 「なに照れてるの?昨日もしたでしょ?拓斗は君のをフェラしたくてたまらないんだよ。早くさせてあげて」 久遠はにやりと口元を緩ます。 「でも」 八尋が拓斗を見ると拓斗は壁にもたれかかり、興奮気味に息を荒げていた。 それを見て唾をゴクリと飲み込む。 「あの、せめて久遠さんは奥に……」 「なに?場所を提供してるのに、俺を追い出そうっての?それなら今の二人をそのまま追い出そうか?」 「そ、それは困ります」 体も熱い。勃起した二人が外にいるなんて考えるだけで血の気が引く。その癖、股間の熱は収まらない。 「いいじゃん、昨日帰りにセックスの約束したんでしょ?しなよ玄関でだなんて自宅じゃできないでしょ?」 それはそうだけど、まだ理性が勝っていた。 「拓斗はしたいの?」 拓斗は潤んだ瞳で八尋を見つめ頷いた。 拓斗はしたいと思っている。八尋もこのままやれるものなら熱を発してしまいたいが。 「じゃあ、拓斗。お願いしないと。僕とセックスしてくださいって、その気にさせて沢山ついてもらうんだ。君ならできるよね?」 久遠はそういって目を細める 。 拓斗は久遠とする気はないと聞いて安心したけど、この感じだと拓斗は流されてなんでもしてしまいそうだ。 「あの!」 八尋が久遠にこの状況をやめるよう言おうとすると、拓斗はその場に膝をついた。 「八尋、気持ちよくするから。舐めさせて。見られながらすると興奮して。止まらなくなるから。絶対気持ちよくするから。」 拓斗はそういって八尋のズボンを脱がせすぐにペニスをくわえた。 「んっ」 一気にのどの奥までの見込み、吐き出す。 「それ、苦しくないの?」 「苦しいよ。それがされる方は気持ちいいんだて、久遠さんが言ってたから」 「確かに気持ちいいけど」 拓斗はためらいなくのどの奥までの見込み、吐き出す。その感覚に足元がふらつき、壁に手をついた。 他人の家の玄関で。いつ来客があるかもわからない。その上玄関前をいつ人が通るかもわからい。そんなことになれば音を聞かれる。 そんな感覚からまた声を抑えてしまう。 「八尋はこらえられなくなったら昨日みたいに、腰を振ってあげるんだよ。拓斗は喜ぶから」 と久遠は二人の行為を傍観し始めた。 何分続いたかわからないその行為。 「やばい、そろそろいきそう」 っと八尋は腰を振り始めた。 「んぐっ」 拓斗の声が漏れ、ぐちゅぎちゅと音を立て始めた。 はぁはぁと熱い息が洩れ、腰も止まらない。 「もっと、もっと」 思わず漏れる言葉。いきそうな感覚に耐えられず、拓斗の頭を掴みひたすら腰を振り、制を口の中に吐き出した。 「んんぅあ」 拓斗の口が開き、その中には精液があふれていた。 「えっろ」 八尋が言うと拓斗はそれを飲み込んで見せた。 「よくできました。今日はとてもよかったよ。復習したからかな?」 拍手が聞こえる。久遠がいるのを忘れかけていた。 「復習?」 「昨日の映像渡しただろ?あの部屋いつでもカメラ置いてあるからさ。もちろん防犯カメラね」 とポケットからスマホをだし、画面を見せてきた。 その画面にはこの玄関の映像が映し出されている。

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