冬総の求めに対し、秋在は滅多に拒否をしない。 　その日一度目のセックスに応じるか否かはなかなか博打だが、一度セックスをすれば二度目以降は全て返事が『イエス』になるのだ。 「あっ、フユフサ……っ。後ろ、熱い……っ」 「だな。秋在のナカ、あったかくて気持ちいいよ」 「フユフサ……」 　秋在はゆっくりと、冬総に顔を寄せた。 「んむ、ん……ん、っ」 　そのまま唇を押しつけ、秋在は冬総を待つ。 　寄せられた唇を、冬総は堪能する。 　冬総が舌を差し込めば、秋在も懸命に舌で応じた。 「んっ、ふ……ん、っ」 　秋在の口腔を、冬総は蹂躙する。そうすると、硬度を取り戻した逸物が、再び秋在の内側を擦り始めた。 　くぐもった声を漏らす秋在が、冬総の首に腕を回す。 「んゃ、ふぁ、っ」 　そろり、と。冬総は、秋在の胸を撫でる。 　指先が胸の突起に触れれば、秋在は甘い吐息をこぼす。それと同時に、逸物が切なげに締めつけられた。 「んんっ、んぅ……ふ、ぁ、っ」 　秋在の呼吸が、次第に荒くなっていく。気付いていながら、冬総は秋在から離れようとしなかった。 　唇を貪り、内側を犯し、外側も愛撫する。それら全てに秋在が素直な反応を示すものだから、冬総は尚更、秋在を可愛がりたくて仕方なかった。 「んぅ、んん……っ！　ふゃ、あ、っ！」 　ツンと立った胸の突起を、爪の先でつまむ。薄く開いた唇から、悲鳴が漏れた。 　それでも、冬総は手を止めない。すりすりと指の腹で突起を撫でた後、優しくつまむ。 　そのまま強弱をつけて弄び、爪を立てる。 「ふ、ぅあ……っ！　ふぁ、あっ！」 　回された腕に、力が籠められた。甘えるようで縋りつくような腕は、どこからどう見ても『いっぱいいっぱいです』と言いたげだ。 　冬総にとっては、秋在の一挙一動全てが愛しい。 「んふ、んっ、んぅ……っ！」 　腰を揺らし、冬総は『秋在が欲しい』と体で伝える。 　それが伝わったのか、今度は秋在が舌をねじ込んできた。 「んむぅ、ん……っ！」 　がむしゃらに口腔を犯そうとする秋在が、堪らなく愛らしい。 　冬総は胸を弄んでいない方の手で、秋在の腰を撫でた。その手で、秋在の腰を強く押す。 「んんぅ、っ！」 　奥に、冬総の逸物が押し付けられる。その感覚が、秋在は堪らなく好きだった。 　ぎゅうぎゅうと締めつけてくる秋在の後孔に、冬総は眉を寄せる。 　そこでようやく、秋在が唇を離した。 「は、っ！　あっ、フユフサっ、フユフサぁ……っ！」 「秋在、だらしない顔してるぜ？」 「ぃあ、ぁ、っ！」 　『フユフサが、だらしない顔をしてる』と。その仕返しのように囁かれた言葉で、秋在は体を震わせる。 「ナカ出し、してぇ……っ！　一番奥に、フユフサの子種っ、いっぱいビュッてしてぇ、っ！」 　冬総にしがみついたまま、秋在は耳元で囁く。 　そして、冬総の動きに合わせて、秋在も腰を上下に動かした。 「ッ、秋在……ッ」 「ぁあ、あっ！　奥、当たって──ふあっ、ぁああっ！」 　冬総が秋在を突き上げたのと。 　秋在が貪欲に腰を落としたのは。 　ほぼ、同時だった。