68 / 182
4 : 15 *
秋在の首を、執拗に舐める。
その度に、秋在は体を震わせた。
「だ、めぇ……っ! も、首……くすぐったい、からぁ……っ」
場所は、秋在の部屋。
ベッドの上で秋在は、冬総の指に後孔を犯されながら……盛大に、甘やかされていた。
首筋に歯を立てて、冬総が囁く。
「駄目だぞ、秋在。……俺はな? キスマーク付けるだけじゃ、全然足りなかったんだぞ。責任を取ってくれ」
「あっ、ん……っ!」
「秋在の首、エロすぎ……。乳首と同じで、噛まれると感じるんだな? ……知らなかった」
「んん……っ!」
首を甘噛みすると、秋在の後孔が切なげに締まった。
指と繋がっている状態の冬総は、すぐに秋在が感じていると気付く。
「……そういえば、秋在。秋在のご両親って、いつ帰ってくるんだ?」
ずっと繋がっていたいが、さすがに親がいると続行できない。
首筋を舐められながら、秋在はなんとか答える。
「は、っ。……深夜に、なると思う……んっ! あ、お、お父さんたち……今日は、仲良ししてる……からぁ、っ」
「……『仲良し』って?」
「ボクらが、今……シてる、ことぉ……っ」
ほんの少し触れただけで、秋在は体を震わせた。
全体の感度が、上がっているのだろう。
余裕無さげな秋在を見つめて、冬総は眉を寄せた。
「その言い方……可愛すぎ」
「あ……っ。息、くすぐったい……ん、っ」
「悪い、間違えた。……秋在自体が、可愛すぎるんだった」
指を引き抜き、冬総はコンドームを探す。
すると、秋在が小さく首を横に振る。
「――今日、は……ナマで、シてぇ……っ?」
秋在からの提案に、冬総は当然、驚く。
「え……? ……お、俺は、いいんだけど。……秋在、大変じゃないか?」
「ナカ……キレイにした、から……っ」
「いや、そういう問題じゃなくて……」
「……ナマ、だめ……っ?」
「駄目じゃないです」
さすがに、冬総は避妊具を付けずにセックスをしたことがない。
女の子相手は当然として、それは秋在相手でもだ。
女役の負担が大きいことを知っている冬総は、抵抗があった。
だが……。
「――お願い、フユフサ……っ。早く、挿れて……っ?」
愛しい秋在から求められて。
尚且つ、久し振りのセックスと……ナマできるという、期待感。
「……分かった」
冬総の理性が崩壊するのに、それ以上のものは必要無かった。
秋在の脚を抱えて、腰を浮かせる。
――直接、秋在と繋がることができるだなんて……。
「ヤバイ、緊張してきた……ッ」
「焦らすの、やだぁ……っ」
「挿れてすぐ射精したら秋在のせいだぞ……ッ」
当然、冬総は秋在を責めないが。
余裕が無いのは、冬総だけではない。
「フユフサ、早く……っ」
秋在にここまで言わせて、途中でやめるなんて。
そんなの、男として恥だろう。
ともだちにシェアしよう!