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 春晴家の風呂場に、入れるだなんて。  数分前までの冬総は、考えもしなかった。  事の発端は、秋在の一言。 『――十五歳のボクを、洗い流して』  たった、それだけのお願い。  風呂場で秋在の体を洗いながら、冬総は囁く。 「……もう、十六歳になったか?」  髪を洗い、洗顔をし、体も洗った。  全てを冬総の手で終えた秋在は、瞳を潤ませながら顔を上げる。 「……フユフサの手、エッチだ……っ」 「そりゃ、好きな子の体に触ってるんだ。……やましい気持ちは混ざる」 「さっきも……胸ばっかり、洗いすぎ――ひ、っ」  秋在からの文句を、冬総は胸への愛撫で黙らせた。  何度もスポンジで擦られた乳首は、ツンと尖っている。 「や、ぁ……っ」 「スポンジでココをこすると、ちょっとだけ引っ掛かるんだよ。……なんでだろうな、秋在?」 「いじ、わる……っ。ボク、フユフサより年上なのに……ぁ、んっ」 「それって、もう十六歳になったってことか?」  耳を甘噛みしながら、冬総が囁く。  体の力が抜けた秋在は、冬総にもたれかかりながら……蚊の鳴くような声で、答えた。 「……たし、かめて……っ?」  誘われるがまま、冬総は秋在の臀部を撫でる。  そのまま割れ目を探り、ゆっくりと、秘所へ。 「あ、っ! ん……っ!」  濡れた指は、難なく秋在のナカへ侵入できた。  今朝だって、内側を暴かれたばかり。  秋在の体は、冬総の侵入を拒絶しなかった。 「熱くて、気持ちいいよ……秋在、可愛い」 「あ、ふあ……っ!」 「指……三本は、簡単に飲み込むんだな?」 「大人、だから……ん、っ!」  三本の指をバラバラに動かしても、秋在は抵抗しない。  むしろ……冬総にもたれかかったまま、身をゆだねている。 「は、やくぅ……フユフサの、で……奥まで、確認、してよ……っ」  秋在の手が、冬総の逸物へ伸ばされた。  硬く反り立ったそこは、秋在と繋がることを待ち望んでいる。 「挿れるよ、秋在。……痛かったら、言ってな?」  数回、秋在は頷く。  指を引き抜き、先端を押しつける。  ……当然、ここにコンドームなんてものは用意されていない。  隅々まで綺麗にされた秋在は、冬総との繋がりを……やはり、拒絶しなかった。 「あぁ、あ、ぁあ……っ!」  ゆっくりと、男根が挿入されていく。  自分でさえも、決して弄らない。  ……弄るはずもない場所を、他人に犯される。  相手は、自分が愛してやまないたった一人の恋人。 「フユフサっ、フユ……フサぁ、っ! ぁあ、あ……ふか、いぃ……っ!」  背を仰け反らせながら、秋在はうわ言のように喘ぐ。  華奢なその体は、子供のように見える。  だが……こうした悦びを知っている秋在は、子供ではないのかもしれない。  答えのないことを考えるのはやめて、冬総は秋在の上体をしっかりと支えた。

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