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秋在は、毛布の下で。
「あ、ぅ……ん、っ!」
なす術もなく、体を震わせていた。
秋在の服は、最低限しか脱がせない。……冷やしてはいけないからという、ささやかすぎる配慮だ。
挿入なんていう、秋在へ負担をかけるような行為は、一切無し。
冬総はただ、秋在の逸物を口腔で愛撫するだけ。
「あっ、ん……っ!」
唇を窄めると、秋在が身を強張らせる。
「ひゃっ、ぁう……ん、っ」
舌先で先端をつつけば、秋在はシーツを握った。
「ぁあ、あ……ひっ、ん、っ」
喉奥まで咥えて、わざと音を立てて、吸う。
そうすると、秋在はただ……切なげな声を漏らすしかできなかった。
「きもち、いぃ……っ! あっ、フユ……フサぁ、っ」
毛布の中で、秋在が身をよじる。
そんな秋在の服へ、冬総は手を入れた。
「ひ、あ……っ!」
そして、秋在の性感帯である乳首を……そっと、つまむ。
秋在が腰を跳ねさせたが、それは一瞬のこと。
「んぅ、ん……っ! は、ぁ……っ!」
まるで耐えるように、秋在は再度、シーツを握り締めた。
「胸、だめ……っ。ボク、弱くて……あ、っ」
悶える秋在が、可愛く見えて仕方ない。
(こんなに可愛くて、オマケにエロいんだぞ。……俺が耐えられるワケねェだろっつの)
思わず、内心で文句を呟く。
「ぁあ、あ……っ! す、きぃ……っ」
秋在の体が、小刻みに震え始めた。
口の中には、先端から溢れた先走りの液が溢れている。
「好き、あっ、ん……っ! フユフサ、好きぃ……っ、大好き、すきだよぉ……っ。……あっ、は、んぅ……っ」
秋在の反応を見たら。
限界が近いなんてこと、すぐに分かる。
(本当は、もうちょっと焦らしたいけど……)
今の秋在は病人だ。
冬総は焦らすことなんかをせず、そのまますぐに……秋在を、絶頂へと導いた。
「はっ、ぁあ、あ……っ! だめ、で、ちゃうぅ……ん、あぁ、っ!」
秋在の熱が。
冬総の口腔へ、注がれる。
迸った秋在の劣情を、冬総は一滴残らず飲み込んだ。
「ぁ、う……ん、っ」
くたりと脱力した秋在から、口を離す。
服をしっかりと着させた後、冬総は秋在を、抱き締めた。
(……これは、なんて言うか……)
――達成感。
……と、言うよりは。
(――罪悪感が、半端ないんだが……ッ)
善がる秋在を見て、冬総は自分の熱を持て余している。
できることなら、秋在の体で達したい。
もっと秋在に触りたいし、可能であれば触ってほしい。
端的に言ってしまえば……抱いてしまいたかった。
……しかし。
(何で、俺は……熱出して弱ってる秋在に、手を出しちまったんだ……ッ!)
求めてきたのが、秋在だったとしても。
――劣情を上回る、罪悪感。
――秋在至上主義が、聞いて呆れる。
――自分は、最低だ。
それらの自責により……冬総は賢者モードへと、強制的に突入させられた。
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