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10 : 7 *
玄関で、冬総は秋在を押し倒した。
「や……っ。待って、だめ……っ」
「ご両親、いないんだろ? ……それでも、駄目か?」
「だって、ここ……玄関、だから……っ」
制服のボタンを外し、冬総は秋在を見つめる。
真っ直ぐに見つめられた秋在は、堪らず瞳を伏せた。
「……外に行ったり、外から帰ってくる度に……毎回、思い出しちゃうよ……っ」
マフラーに顔を埋めて、秋在は囁く。
――それが、逆効果になるとも知らずに。
「じゃあ、ますますここでシたい。……俺のこと、どんな些細なときでも思い出してほしいから」
「フユフサ……っ」
「脚、開けるか……?」
制服の上から、秋在の太腿を撫でる。
そうすると、秋在は固く目を閉じた。
――そのまま、ゆっくりと……脚を、開く。
「可愛い……。秋在、好きだよ」
「あっ、うぅ……っ」
「ここで抱きたい。……ヤッパリ、嫌か?」
ベルトを外しながら、冬総はわざとらしく眉尻を下げる。
――今日は、冬総の誕生日。
――そして、秋在はようやく……冬総を、独占できるようになった。
そんな状況の中で、秋在が冬総を拒絶する可能性は……。
「……一回だけ、だからね……?」
一パーセントだって、存在しない。
指を舐めて、湿らせる。
そのまま冬総は、秋在の後孔へ指を伸ばした。
「ひっ、ぅ……ん、っ」
「秋在の体、冷えててメチャクチャ冷たいけど……ナカは、メチャクチャ熱い……ッ」
「やだ、そんなこと……ヘ、ヘンタイさんみたいだよ、フユフサ……っ」
「秋在が相手だと、知能指数が下がるんだよ」
「うぅぅ……責任転嫁だ……っ」
指を三本入れても、秋在は痛みを訴えない。
それだけ、秋在の秘所は冬総を覚えてしまったのだ。
「ココ……好きだよな、秋在?」
「あ……っ!」
「指の腹で擦ると、すげェ締まる……ッ。俺ので突くと、萎えててもすぐ勃つしな?」
「な、なんか……今日のフユフサ、やだぁ……っ」
勿論、本心からの言葉ではない。
秋在の頬は、うっすらと朱に染まっている。
それは、外から戻ってきたことによる寒さだけが理由ではない。
「んっ、あ……ぁあ、ぅ……っ」
秋在の体が、小さく震える。
露出した逸物は、先端から蜜を溢れさせていた。
「フユ、フサ……っ。そこ、も……だめ、ぇ……っ」
もしも、冬総が秋在の制止を無視したら……。
ふるふると震えた、秋在の男根。
触れずとも、どうなるのか……冬総は分かっていた。
「ごめんな、秋在。……今日は、秋在のことを目一杯可愛がりたいんだ」
「そ、んな――んっ、ぁあ、あっ!」
秋在が特に、反応を示す箇所。
何度も秋在と肌を重ねた冬総は、当然【そこ】を知っている。
三本の指で、何度も同じところを擦ってみせると。
「だめ、だめぇ……っ! イ、っちゃぅ……フユフサ、おねが――ぅあ、あっ、ふあぁ、っ!」
ギチッ、と。
強く、秋在の後孔が冬総の指を咥え込む。
それと、同時に。
「――はっ、あ……あぅ、う……っ」
肩で息をする秋在が。
白い飛沫を、飛び散らせていた。
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