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香る一夜

裸の肌を合わせるように強く抱きしめると紫音の鼓動を感じる。 ドクンと強く打つ心臓はこれからを期待しているようで、それを嬉しく思う自分に多少の戸惑いを感じながらも斎藤は紫音のズボンのボタンを外し、そのままの勢いで下着と一緒に一気に膝下まで降ろした。 「みっ、見ないでください!」 隠そうとする両手首を捕まえ斎藤は膝をついたまま紫音の身体を上から下まで眺めた。 薄いベージュ色の乳首、割れてはいないが引き締まった腹。 少し反応して頭を持ち上げているソレは肌と同じ色をしていて、反応を示していなければ同化してわからなくなりそうなほど。 紫音のそこには毛が生えていなかった。 「剃ってるの?」 「生え、ないんです、昔から、脇もなくて」 「へぇ」 斎藤は紫音の鼠径部に唇をそっと付け触れるか触れないかの優しさで舌を当てた。 びくっと揺れ逃げる身体にさっきよりも強く舌を当て這わせてみるが、確かに剃った後のように嫌な感触はまるでなかった。 毛がなく、色味も薄い、まるで幼子のような身体なのに、ソレはしっかりと剥け大人であることを示していて、 そのアンバランスさに斎藤は軽い目眩を起こした。

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