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香る一夜
「じゃあ余計に次に会えるまで紫音が忘れられないようにしないとな」
斎藤の顔全部が見えていたのに、目から上しか見えなくなり不思議に思った紫音が身体を起こそうとした時、後孔に柔らかく熱い物が這った。
「や、なに、あっ、」
ローションではない濡れた音と柔らかい感触に斎藤に舐められていると悟った紫音は慌てて身体を起こし斎藤の肩を押した。
「だ、だめです、や、めて」
「舐められるの嫌い?」
「女性とは違うんです、舐めないで」
「女性にもあるでしょ」
「女性のそこを舐めるのに慣れているんですか」
一気に温度の下がった声で一息に言い放った紫音に斎藤が思わず笑う。
くっくっと肩を揺らして笑う斎藤に紫音が拗ねたような声で抗議した。
「………笑いすぎです」
「ごめん、紫音がヤキモチやいてくれてるみたいでかわいくて」
「なっ!何を言って、ぁっ」
真っ赤になった紫音を置いて斎藤はまた愛撫を再開させる。
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