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香る一夜

避妊具を着けたソレに紫音の手でローションが塗られる。 深いキスをしながら紫音をベッドに寝かせると斎藤が一人身体を起こし、下腹にくっつきそうなソレを倒しながら紫音の後孔に先端を当てた。 「きて、ください」 「ん」 くちゅと濡れた音を立て先端を孔に押し付けると孔が開き先端に吸い付くように包む。 ゆっくりと腰を進めると包まれた感覚から握り込むような強い刺激に変わり、斎藤が低く呻く。 括れまでをなんとか入れると紫音が荒い息を短く何度も吐き出しているのがわかり、斎藤は腕を伸ばし紫音の頬を撫でた。 「大丈夫、です、全部ください」 今にも溢れそうな水の膜に揺れている目で斎藤を見上げ紫音が囁くように細い声で言う。 額や頬にキスをし、髪を撫でながら斎藤は狭く熱い紫音の中をゆっくりと奥へと進めた。 「ぁ、あっ、んんっ」 紫音が小さく喘ぐ度に腰に震えがくる。 これまで経験したことのない狭さと熱さ、全体をきつく扱かれるような中の蠢きに斎藤は唇を噛んで耐えた。 根本までを埋め込むと斎藤の全身から汗が噴き出しているのに気付く。 「紫音、全部入った…」 きつく目を閉じ横を向いていた紫音が目を開け斎藤を見上げる。 目が合うと微かに笑みを浮かべクッションを握りしめていた手を繋がった部分へと降ろした。 斎藤の大きさまで広げられ裂けてしまいそうなそこに指で触れると入り口だけでなく中までもがきゅうと締まり、斎藤がまた低く呻いた。 「紫音、あんまり締めないで」 「ちがっ、あっ、身体が勝手に、んっ」 締められることで震え、その震えに紫音が喘ぎまた締めつけられる。 斎藤が顔を歪め身体をぶるっと震わせると紫音の手が斎藤のモノの根本を撫でた。 「私の身体でそんな顔をしてくれるんですね…」 欲情したのを隠そうとしない紫音の声に思わずぎゅっと閉じていた目を開けると、全身から色香が漏れ出しているような紫音がいた。 赤らんだ頬に濡れた目、薄く開いた唇から赤い舌が僅かに覗く。

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