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香る一夜

「紫音、このままだと口でイッてしまう」 吐息を吐く斎藤に軽く笑うと紫音は焦らすように舌を絡めながらゆっくりと口の中から出し、斎藤の手から避妊具を奪うと天を仰ぐ斎藤のモノに避妊具をつけた。 避妊具をつけ終えた紫音が斎藤を見上げると斎藤の唇が紫音のそれに重ねられすぐに深いものに変わる。 深いキスをしながら斎藤を押し倒すと紫音が斎藤の腰を跨ぎ、斎藤のを起こし引く付く蕾に充てがう。 斎藤の波打つ腹に手を付き、ゆっくりと腰を落とし飲み込んでいく様に斎藤がごくりと唾を飲み込んだ。 全てを埋め込んだ紫音は艶めいた吐息を深く吐いてからおもむろに腰を上下に時折横に動かし始めた。 「し、おん、紫音………」 昔に剥け切った皮を戻されるかのようにきつく伸ばされたかと思えば、もう伸びないという所まで剥かれるほど降ろされる。 紫音の内壁が全体を締め付けながらそれをされるものだから堪らない。 「イキそうですか?」 妖艶に腰を振りながら紫音が笑みを浮かべながら斎藤を見下ろす。 さっきまでとはまるで逆だ。 「やられっぱなしは性分じゃないんです」 「それは、どうかな」 斎藤が身体を起こし、紫音の膝裏に腕を差し込むと紫音を浮かすようにしながら下から突き上げる。 「あっ、まっ、待って、あっんん」 「ごめん、待つ余裕がない」 奥まで突き上げられ紫音が身体を仰け反らせながら震え、斎藤の果てを促すように収縮を繰り返した。 紫音の身体ごとベッドに倒れ、激しい動きで腰を打ち付ける斎藤の胸を震える手で紫音が押す。 「やっ、イッたから、ダメ、」 「ん、俺もイクよ…」 斎藤が勃ったまま揺れる紫音のソレに手を伸ばし腰を打ち付けながら扱くと、中の収縮と締め付けが一層強くなった。 「あっ、あぁっ」 びくっと紫音の身体が大きく跳ね滑る液体が斎藤の手に出されるのを見ながら、斎藤も達した。

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