30 / 93

香る一夜

長い吐き出しが漸く終わると斎藤はゆっくりと萎えたソレを抜いた。 避妊具の後始末をして紫音に手を伸ばすと意識を落としていた。 紫音の身体を拭いてやった後、斎藤は思いついたように紫音の脚を開かせ両方の内腿に強く吸い付き赤い痕を残した。 紫音の身体に布団をかけると脱衣場でスーツに着替え、そっと店を跡にした。 振り返り、今出てきたドアを見つめる。 一度きりにはしない。 そう強く思いながら。 香る一夜  終幕

ともだちにシェアしよう!