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迷う二夜

「そもそも、どういう店なの?」 「さぁ?何かしらの目的があるのでしょうが、外れなら私のように賭けチェスやオセロをしたり、 ただお酒を飲んだり。 そうでなければ当たり、ということではないですか」 詳しい話しは聞いたことがないですけどね、とマスターは流す。 俺はどっちなんだ。 斎藤は倒れ込むようにカウンターに突っ伏した。 「マスター、ここだけ、俺と2人だけ、他言無用、できる?」 心外なという顔をしてマスターが頷く。 「口も身持ちも固く、が信条です」 思わず笑ってしまった後、斎藤は座り直してから口を開いた。 「名前、を聞いたんですか」 正にびっくり、という顔をしてマスターが絶句した。 斎藤は何がそれほど驚きに引っかかったのか理解出来ずマスターを見て固まった。

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