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迷う二夜

「あ、んんっ」 「紫音…」 灯りを落とした部屋でベッドが軋む音が絶えず響く。 初めて身体を重ねた日と同じようにシャワーを浴び、抵抗するがしきれない紫音を愛撫しながら洗った斎藤は、紫音を抱き上げ濡れた身体のままベッドに転がった。 浴室での愛撫ですでに蕩けそうな紫音を文字通り泣かせるほど全身を舐め、噛みつき、紅い華を咲かせた。 全身への愛撫の途中紫音はすでに一度達してしまったが、斎藤の舌と唇が吐き出した白濁の液までも舐めとり、紫音をさらに悶えさせた。 待ち兼ねたように受け入れ締め付ける後孔に指を入れ解す動きにまた紫音が達したのを嬉しそうに眺めた後で漸く斎藤が紫音の中にゆっくりと入ってきた。 感じすぎた紫音の脚はもうずっと震えている。 労るように撫でながら最奥まで埋め込むと斎藤がまた甘く囁いた。 「紫音、好きだよ…」 それに応えるかのように後孔がきつく絞まる。 涙に濡れた頬を撫でると紫音が斎藤の手に擦り寄る。 身体を倒し斎藤が顔を近づけると微かに唇を開けながら斎藤の唇を待つ紫音に斎藤が口角を上げそのまま唇を重ねた。 甘えるように伸ばされた紫音の舌を吸ってやりながら繋がった腰を揺らすと重ねた唇の合間から喘ぎ声が漏れた。

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