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迷う二夜

震える脚を持ち上げ強く腰を打ち付ける。 酸素を求めるように背けられた顔は僅かに残った羞恥にも抗えずに上がる声を指を噛むことで堪えようとしている。 細い腰を持ち上げるように浮かし音が鳴るほど腰を振る。 「あっ、あ、そこ、やぁ」 「ここ?いいの?」 「あっ、んん、中で、イクっ」 泣きながら甘く喘ぐ紫音を見、射精感が込み上げてくる。 きゅうと音が聞こえそうなほど締め付けながら震える後孔に連動するように紫音の身体も震え、吐き出さずに達したことがわかった。 もう二度精液を出した性器だが、萎えることもなく先端から透明な液を自身の腹に垂らし続けている。 断りもせずに複雑な蠢きを収縮しながら繰り返すそこから斎藤が腰を引いて出た。 「あ、やぁ、どうして…」 「紫音」 達せずに離れた斎藤の脚に紫音の手が触れた。 紫音の手を握りしめたまま、片方の空いた手で避妊具を外す斎藤を蕩ける濡れた目で紫音が見上げた。 「生でしたことある?」 ううん、と首を振る紫音に斎藤が唇を落とした。 首に腕を巻き付け甘える紫音を笑って抱き締めながら斎藤がさらに問う。 「このまま挿れていい?」 「…………え?」 「中に出したい」 「え?」 驚きで開いた紫音の口に口づけ、そのまま舌を絡めた。 閉じかけていた脚を開き身体を入れ込み、口内を舌で犯すようにしながら性器を埋め込んだ。

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