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駄犬と秋猫 第三章
その夜、夢を見た。またいつもと同じ夢なんだろう。思うように声が出せない。大きく動かしたつもりの体も、少ししか動かない。俺が上手くやらないといけないのに、何もできないもどかしさ。金縛りに遭っているみたいだ。
段階的に意識が戻り、夢から覚醒したと分かっても、しばらく起き上がれなかった。俺は千章さんに捨てられたんだ。もう必要ないと突き放された。それは現実なのだ。やおら起き上がって、足を引きずるように洗面台へ向かい、顔を洗う。
「今日はどこも出かけないの?」
珍しそうに聞く母親の声が、耳障りに感じてしまう。出かけたくても、出かけられないんだよこっちは。
はぁーっとため息をついて、課題をやらなきゃな、とパソコンを開く。俺がどんなに絶望の淵に立っていたって、健康だった時の俺が取った授業や入れたバイトはこなさなきゃいけない。それだけが、唯一救いでもあり、憂鬱でもある。
ブラウザの検索窓にカーソルを合わせて「仲本千章」と打ってみた。小学生の頃、初恋の人の名前を何度も何度も手癖でノートに書いていたのと同じような感覚だ。でもただ眺めていただけの彼女の名前と、千章さんの名前では、重みが違う。それにこの四文字は、字そのものが、千章さんの美しさを体現した似顔絵みたいに思えた。
千章さんの名前を検索したって、今あの人がどこで、誰と何をしているかなんて分からない。出てくるのはどうせ、姓名判断の結果や同姓同名の人の経歴だろう。そう思っていた。検索結果が表示されるまでは。
「【鳴律大 仲本千章くんのヤバすぎる素顔!】ゲイ向けポルノ.jp」
一番上に躍り出たいかがわしい文字に、瞬間で全身が凍りついた。鳴律大は、まさに俺たちが通う大学だ。なぜ千章さんの実名と大学名がポルノサイトに載っているんだ。これは見てはいけない、引き返せと頭の中で警報が鳴る。それなのに、震える人差し指はその文字の上でボタンを押下していた。
人違いであってくれ。そう願うより前に表示されたサムネイル画像の青年は、間違いなく千章さんだった。今と違って髪は黒く少し短いけれど、こんなにきれいな顔を見間違えるはずがない。画面越しの彼は、苦しげな視線をこちらに投げかけていた。
悪質ないたずらを止めなければならない、という正義感と、俺には見ることができない千章さんの顔を見たい、という禁忌への好奇心が入り混じる。あの日、諍いの中で放たれた言葉が、まだ心の中に刺さっていてリフレインする。
「お前の代わりなんていくらでもいるんだよ」
今頃、千章さんは俺の「代わり」に来た誰かに抱かれているのだろうか。そいつにも、あんな顔で、あんな声で、あんな態度で、俺にしたのと同じようにしているんだろうか。千章さんの事なんて、最初から何も分からない。少しずつ、心を開いてもらえていると思っていた。そんなの全部、俺の思い込みだった。
口の中がカラカラになる。胃液がヘドロのようにグルグルとせり上がってくる不快感を押し潰したかった。それでも、ここまで来て引き返すことは、もう無意味な気がした。俺はもう、知ってしまった。見なかったことには、できない。震える手で「動画を見る」というボタンをクリックすると、「ハメ撮り!超イケメン大学生を泥酔レイプしてみたww」というサイトに飛び、動画が再生された。
「いやっ、らめぇ…!」
セックスしている時の千章さんの声だ。だけど様子がおかしい。ろれつが回っていないし、目もうつろだ。両手を後ろで縛られてラブホテルのような場所で横たわっている。しっかりとしたAVの撮影ではなく、個人のスマホで撮影されたような荒い画質だった。男が、いきり立つ股間のものを千章さんの口元に押し付ける。
「ほら、ちゃんと咥えろよ」
「…ック、ぅ、ぅえ…」
頭を掴まれ、喉の奥まで性器を咥えさせられて、吐き出してしまう。それでもシルバーアクセサリーで飾り付けられた手が、強引に千章さんの顔を引き戻す。何度もゲホゲホと咳き込む声が痛ましくて、それ以上見ていられなくなった。
俺と千章さんが二人でいると、いつも慌てて飲み物に咳き込んでしまうのは俺の方で、千章さんはそれを涼しい顔で眺めていたのに、これじゃ、あべこべだ。間違っている。
最小化のボタンを押してブラウザを畳んでも、青いスクリーンの上にはまだ、さっきの千章さんの姿が残像のようにくっきりと見える。
「…あ」
あることが思い出される。アイスを咥えて吸う千章さんに、欲情してしまったこと。それは俺が、初めて見る光景だったからだ。千章さんは、セックスで俺が気持ちよくなるためにどんなことでもしてくれた。だけど唯一、咥えることだけはしたことがない。なぜだろう、と気に留めたことはあったが、それ以外が気持ちよすぎていつも忘れてしまっていた。でもそれはもしかして、このことと関係があるのではないだろうか。そう気づいた瞬間、ずきん、と心臓が締め付けられた。
千章さんの人生を、一瞬で壊してむしばみ続けている人たちがいることに、怒りを抑えられなかった。これはいつ起きたことで、撮影者は誰なのか。この動画をネットに上げた人の目的は。大学で千章さんがずっと一人だったこととは何か関係があるのか。次々と生まれる疑問はとめどなく俺を苛んでいく。
息を吸い、覚悟を決めてもう一度あのページを開く。一分半ほどの短い動画なのに、再生数はこのサイトのランキング十位以内とあり、コメントが四十二件もついていた。そのほとんどが、千章さんのいやらしさを絶賛するコメントで、英語のものもあった。全世界に、こんな姿が実名で晒されているのだ、と心臓が限界値まで痛みを訴える。涙が出た。でもきっと千章さんは、俺が限界だと思うこの何百倍も痛かっただろう。涙で滲む視界の中、その一つ一つを「通報」というボタンを押してこまめに潰していく。こんなことをしても、大して役には立たない。一人の通報でコメントが消えるとも思えない。でも、ふがいない俺の手でも、少しでも千章さんの盾になりたかった。
コメントを追う中で、知り合いによるものと見られるコメントが散見されることに驚いた。
「この人うちの二外のクラスにいた人だ」
「掲示板からきました」
「大学で見かけてイケメンと思ってたのにゲイだったのね残念」
なぜ、誰も千章さんを守ろうとしないのか。怒りが倍増した。千章さんは、こんなものがネット上に残っていると知りながら、平気な顔をして、いや作って、生きて来たのか。もし俺だったら。そう思うだけで身の毛がよだつ。恐らく外を歩くことすら怖くて堪らなくなるだろう。
「お前さ、死にたいとか思ったことないだろ」
「ないっすねー」
「俺はよく、この通りで賭けをしてた」
最後に会った時の、千章さんの言葉が浮かび上がった。その声は震えていたのに。
「次に来たのが一発で轢いてくれそうなトラックだったら、飛び込むって」
どうして俺は。
「怖いなー。だから文学やってる人って心配んなるんすよ。心中とか自殺とかそんなんばっか」
あの時、欲しい答えを、SOSに対処を、どうしてしてあげられなかったんだろう。
千章さんを守れなかったのは、他の誰でもない。この俺だ。
十一月十八日。今日は俺の誕生日だ。友達らしい友達などいない俺に、祝いのメッセージなんて送ってくれるヤツはいないと分かっているのに、零時になる直前に少しそわそわしてしまった自分が嫌になる。どこまで都合がいい、俗物なんだろう、俺は。
「0:03」
佑真に、いつまで使うつもりですかと笑われたiPhone5は、淡白に時刻だけを表示している。腹の底から、普段封じ込めている感情が、わっと沸き起こってきた。これだから。俺は自分の誕生日が嫌いだ。俺だけ誕生日が無ければいいのにと思う。
誕生日だけではない。誰にでも、平等にめぐってくる日が嫌いなのだ。自分のことを気にかけてくれる人の数が、浮き彫りになるから。物心ついた時から、誕生日にはいい思い出がない。ただこれといって最悪な出来事があったわけでもない。単に、自分がいつも蓋をしているものを突き付けられて、心がひどく疲れるだけだ。
だからいっそ、といつからか自分の誕生日を誰にも明かさないようにした。俺は自覚的に、自分の人生から特別な日を消そうとしたのだ。
四か月前、佑真の誕生日の日、あいつは家に帰ってこなかった。友達が多いから引く手あまたなのだろう。あるいは、俺がそういう類いのことを嫌いだと悟っていたのだろうか。それにしたって、薄情なやつだ。素直にケーキを囲みたいと言われたら、俺だって。いいや、無理か。他所でやれとつっぱねたことだろう。その割に、メッセージアプリのプロフィールから、ばっちりあいつの誕生日を記憶したり、しまいにはあいつが喜ぶんじゃないかとハンバーグを捏ねたりして。甲斐甲斐しく恋人ごっこに興じようなんて気でも起こしていたのだろうか。つくづく、情けない。
この半年間、佑真にペースを乱されて、生活を荒らされてきたとばかり思っていた。でも、それはきっと違う。好かれるように仕向けて、まんまと罠にはまって一直線に俺に向かってきたあいつを、一方的に振り回して自己嫌悪に陥って傷つけたのは俺だ。
「0:09」
ため息をついてスリープボタンを押すと、作り物のカギをかける音がした。この携帯は、もはや契約している意味がない。実家とは、勘当同然の扱いを受けてから、一度も連絡を取っていない。最近は佑真を呼び出す以外に使用することはほとんどなかった。それだって、あいつが入り浸るようになってからは使っていない。前回電話で誰かの声を聞いたのがいつかすら、思い出せなくなっていた。
もし今佑真がここにいたら、何をしていただろう。ケーキ?クラッカー?プレゼント?どれもカンベンだ。でも、きっとどれも違う。あいつはいつだって、俺の想像もできないようなことを言い出すしやり始める。それが、とてつもなく。
「楽しかったんだ」
自分の口から出た言葉なのに、そうだったんだ、と他人事のように聞いて納得した。そんなに気に入った相手なら、もっと違う接し方をすべきだったのだろう。でも、俺は気に入った相手だからこそ、正しい距離の取り方が分からなかった。今まで接してきた人間に対して、自分の感情を優先させたことはほとんどなかったから、上手くできなかったのだ。
あの日佑真を突き放したことを、後悔はしていない。結果的に、佑真は俺のようなくだらない人間に翻弄されることはなくなり、以前の正しい生活に戻れたのだから。あのくらい酷いことを言わなかったら、きっと彼はいつまでも俺の後ろをついてきただろう。すり込みのように、意味も分からず。それは絶対に、間違っている。
もう一度携帯を手に取って、佑真とのトーク履歴を見る。二週間前、最後にやり取りした言葉は、どんどん滲んで見えるから、あまり読み取れない。
「あったかくして寝てくださいね」
いつでも、俺の体調を心配していた。馬鹿だから、こんな俺にかけなくていい情けをかけて。ああ、良かった。突き放して正解だった。植村佑真という四文字と、丸くくりぬかれたビーグル犬の写真。実家で飼っている犬だと言っていた。一度も見ることはなかったけれど、良い犬なのだろうと思う。ピンクのボールを咥えてこちらを見る目が、主人によく似ている。
「ブロックする」という赤いボタンを押すのに、躊躇はいらなかった。心は凪のように静かで、ただ机に向かって深呼吸する。容量オーバーの切ない感情が襲ってくるのを回避したくて、また酒を煽る。朦朧とする意識の中で、手当たり次第に古い男に連絡をした。自堕落、という烙印が容赦なく顔に押し付けられるようで、こんな気分にはうってつけだと思った。俺は今日、二十五になってしまった。
*
「んっ…ぁあ…」
とりあえず色気のある声を出してみると、あからさまに首の後ろにかかる鼻息が荒くなった。目の前に掛かる大きな鏡に、男に後ろから抱きすくめられる俺が映っている。ナオトとは以前からのセフレで、二年前にゲイ向けのマッチングアプリで出会った。半年ぶりに見る相手は、何も変わってはいない。
こいつ好みに全身剃ってきた俺の体は白く、適度に引き締まっている。鏡の縁も相まって、悪趣味な絵画がかかっているのかと錯覚するほどだ。無機質なビジネスホテルの壁には不相応だ。日に焼けたナオトの無骨な手が胸の前で交差する。今の季節で、どうしてこんなに健康的な肌色なのだろう。思えば、互いに不干渉できたため、こいつの職業はおろか、苗字も知らない。体の相性は、それなりに悪くないと思っていた。それでも、いくら乳首が性感帯とはいえ、あまりしつこくされると、こっちも喘ぎのパターンが無くなるなぁ、と冷ややかな感想だけが浮かんでくる。
佑真の手が恋しい。
咄嗟に浮かぶ思いを取り消そうとしても難しい。あれ以上のセックスなんて、金輪際できないかもしれない。もう、あの手に抱かれることはないのか、と思うと、自分で決めたことなのに、胸の奥に穴があく感覚に陥りそうになる。
あいつの手はいつも全力だった。佑真とのセックスで、演技で感じたことなんて一度もない。毎回、想定よりずっと感じすぎて決まりが悪くて、終わった後タバコを吸わないとやってられなかった。それでもまたすぐに求められて、やれやれって顔を作って、その一枚下でニヤついていることを悟られないように必死だ。
ちあきさん、ちあきさん、と執拗に呼ぶ声。うるさい、けどあつくて、きもちいい。
「千章、勃ってきたな」
「ん…」
「気持ちいいか?」
違う、お前じゃない。それに、俺の名前を呼ぶのも、あいつじゃないといけない。嫌だ。嫌だ。今この瞬間も、俺の名前だけをずっと呼んでいてくれることを期待してしまう。俺は佑真に酷いことを言った。それなのに、あいつのために身を引いたように合理化して、勝手にカッコつけようとしていた。一番最悪じゃねえか。佑真が俺に投げた言葉が次から次とこだまする。
―いやだから、どうして、なんでもかんでも一人で決めちゃうんすか!?
わかんねえよ、俺とお前は違うんだよ。
―一緒に生きた方が幸せじゃないすか?
そうじゃないことだってあるんだよ、人には事情があるってことを学べよ。でも、そんな考え方があるって、俺は初めて気づいたんだ。
―なんつーか、ずっと、画質悪いテレビ見てるみたいな感じ…。
そうだな、その通りだよ、俺がやってることなんて全部芝居だった。
―俺は、千章さんが好き。偏屈で、めんどくさいけど、ほっとけない。
俺は、俺だって、お前をほっとけない。
―きもちいい、千章さん、かわいい…。
佑真、佑真、ゆうま…。
夢中で俺に覆い被さって、キスをねだる時のとろんとした瞳。熱い肌。抱きしめる温もり。俺に欲情して滾る性器。全て鮮明に思い出せる。
「はっぁ…ぁ…」
「イっちゃった? 千章、かわいい…」
ダメだ。もう俺の身体は、あいつの名前を油性ペンで書いたように、分かりやすく一人のものになっている。きっと、もう一人でする時だって、佑真の手から逃れることはできない。佑真のいない世界で、俺は何を理由に呼吸したらいいんだ。歩いていったらいいんだ。生きたらいいんだ。昂ぶった思いは、知らぬ間にもう喉の一歩手前まで来ていた。
「…ん。ごめん」
「謝ることねえって」
「…ごめん、ナオト。俺帰りたい」
「は? 何言ってんだよ。自分から連絡してきたくせに」
「だから、謝ってんだろ」
「お前、性格変わったな。しばらく連絡も取れなくなったと思ったら、なんだよ、まるで別人じゃねーか」
別人。確かにな。こいつにはそう思われて当然か。今までは、ずっと従順でいて淫らな美青年を演じていた。それが彼にとって一番都合のいい相手だったからだ。
「いいよもう。俺も萎えたわ。今のお前には用ねえよ」
そんな台詞を吐かれても、以前のように必死にはならない。取り繕う努力もしない。それは俺が変わったからじゃない。これが、本当の俺だったんだ。いくら外見を整えてきたって、言葉で取り繕ったって、隠しきれないものがあった。今「帰りたい」と口にしたのは、仲本千章の本心だったのだ。
そして気づいた。佑真の前にいた時の俺は、本当の俺だったんだと。
服を着て、荷物をまとめて、一万円札をベッドに置く。これで十分足りるだろう。もう背を向けてタバコを吸っているナオトに、もう一度「ごめん」と頭を下げた。返事がないことを確認して、一人外に出る。ここに来た時よりずっと冷え込んでいる。すれ違う人の中には、マフラーや手袋をつけている人も散見された。時間に追われているわけでもないのに、地下鉄のホームへと続く階段を駆け下りる。丁度滑り込んできた電車に乗り込んで、ドアの前に立った。
ぐんぐんと駆け抜ける暗い壁だけを見せる窓に、仲本千章が映っている。その顔は、さっきホテルの鏡に映っていた男とは別人のようだった。眉間に刻まれたしわ。今にも泣きだしそうな目と口元。情けない顔をしている。それでも、これが俺の選択だ。
俺は、向き合うことから逃げることを、終わりにするのだ。
それは俺にとって、相当覚悟がいることだった。一言で言うなら「怖い」。謝って、心の裡を見せて、曝け出して、素直になる。ずっと避けてきたことだ。でも今向き合わなければ、俺は後悔に塗れたまま、孤独に野垂死ぬことになるだろう、という確信だけが確固としてあった。
真直ぐに暗闇を見つめていた俺の虹彩に、突然光が差し込んだ。反射的に目を閉じる。瞼の血管が、陽に透けて赤かった。生きているんだ。
「四谷、四谷」
赤い地下鉄は、四谷でだけ外に出る。このまま再び暗闇に潜ることが嫌だ、と咄嗟に思った。
「すいません降ります!」
閉まりかけたドアから勢いよく飛び出した。ここから家までは、だいぶある。でも歩こうと決めた。
くそ、もう本当に、どうしてくれんだよ、佑真。お前のせいで、意味の分からん行動が移っただろうが。心の中で悪態をついても、佑真は答えてくれなかった。家まで歩く間の二時間、ずっと佑真のことを考えた。佑真だったら何て言うだろう。何をするだろう。こんな俺、少し前の自分が見たら怖気を振るうだろう、と思うとなんだか笑えた。
家に帰って、PCの前に座り、消してしまった連絡先の戻し方を調べた。自力ではもう二度と元には戻せないという。誰かゼミの人か教授に聞いて教えてもらおうか。頭を抱えて、タバコを吸い、吸い終わるとまた頭を抱えた。このままじゃ、またいつもと同じだ。また地下に潜ってもいいのか。自問自答を繰り返す。何時間、そうしていただろう。思い立ったように壁掛け時計に目を移すと、短針はⅡとⅢの間を指していた。
その時突然、呼び鈴が鳴った。
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