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第4話(1)

俺は目が覚め、ベッドから起き上がる。 え?ていうか、ベッド? 辺りを見回すと広々とした部屋で普通のホテルにしてはとても高級感がある。 「いつの間に…ここどこかのホテルか……?俺昨日バーで酔っ払った後どうしたんだっけ…」 道で何か光に包まれてそれから… 「あ!」 そうだ、俺と受川でコスプレ風俗に入って、レオンハルトって言うキャラのコスプレをした店員に手でしてもらったんだった。そしてそのまま寝てしまった。 「そうだ、やっぱここはホテルか。にしても、俺が手ですぐイカされて気絶するとか、疲れてたのかな〜でもあのイケメンの手、超気持ち良かったな〜」 やっぱりイケメンに触れられると身も心も盛り上がってしまうのかも。なんて考える。 「にしてもここってどこのホテルなんだ?新宿?渋谷?都内からはそんな離れてないと思うんだけど……」 ベッドを降り、窓の外を見る。 外に広がっていたのは、よく見るビル群ではなく、外国で見るような洋風の街並みと豊かな自然の景色が眼前に広がっていた。 「……へ???」 が、外国?!俺は東京にいたんじゃ…?もしかして一晩の間に外国に来ちゃったの?!寝てる間に!? あ、もしかしてここはでぃ●にーランドか、そうかそうに決まってる。いや何で?! ぐるぐると考えがまとまらないまま景色を見ていると、ドアの方からノックの音と女性の声が聞こえてくる。 「猫目様。お目覚めでしょうか。 お着替えのお世話をさせて頂いてもよろしいでしょうか。」 「は、はい??」 戸惑いから出た声を返事だと思われたのか、2〜3人のメイド服を着た女性達が部屋に入ってくる。 「あ、あの貴女達は……」 「陛下より遣わせられた侍女に御座います。陛下に御目通りになる前にまずは猫目様のお着替えをさせて頂きます。」 俺が更に何か言う前にメイド達はテキパキと素早く俺の服を脱がし、新しい服に着替えさせらる。 袖や裾が妙にフリフリしてないか?? 「こちらでいかがでしょうか。」 メイドが鏡を俺に向ける。 俺は黒をベースに金の刺繍を施されたジャケットにそれに合わせたような黒いズボン、そして裾や袖にこれでもかというくらいのレースのフリルがついたシャツを中に着せられている。首元も同じようなフリルがついたスカーフのようなものを巻いている。 まるで中世ヨーロッパの貴族のような格好をしていた。 「猫目様の美しい艶やかな黒髪と黒曜石のような深く輝く黒い瞳に合わせてあつらえさせて頂きました。」 メイド達は着せ替え人形の作品を作り上げて満足げな様子だった。 「なんじゃこりゃ……」

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