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第5話(3)
「私は…」
レオンハルトは戸惑ったような表情だ。だが強く拒否している訳ではない。
切なく熱を帯びる身体が彼を求めている。レオンハルトの手を下へ導く。
「っ…そっちは…」
「お願い…」
自分でぐずぐずに解した穴に彼の指を掴みゆっくりと入れていく。
「ああっ」
腰を押しつけ指を奥まで入れる。レオンハルトが熱を帯びた目で俺を見ている。
「全部…入ったぁ…」
「…本当に困った人だ」
レオンハルトはそういうと、俺の肩を掴みソファに押し倒す。指を抜いたかと思うと本数を増やし、また中に押し入ってくる。
「ひ、あぁ」
レオンハルトの指はゴツゴツをしていて少し太い。俺の指よりも長く、奥まで入る。そして何度か出し入れされていると、コリッとした部分を掠める。
「んああッ♡」
イイところを擦られ、身体がビクビクと跳ねる。それを見たレオンハルトはそこをまた探し当て、いきなり激しく指の出し入れを繰り返す。
「急に、激しい…っ、やぁぁっ♡」
「ここ、グチャグチャですね。そんなに嬉しいんですか?」
指摘されて顔が熱くなってしまう。
「気持ちいいっ、だめぇ」
「腰が揺れてますよ。」
前も扱かれ、強い刺激が走る。咄嗟にレオンハルトを抱きしめる。抱きしめた時にレオンハルトのモノも昂っているのが分かった。
「これ、欲しい…」
それを触り、挿れて欲しいと懇願する。
「っ!いけません」
手首を上で抑えられ、前を激しく扱かれる。
「レオンハルトぉっイク、イっちゃ…」
「ああ、イけ」
耳元で彼に囁かれ、身体ビクンと跳ねる。
「ひうぅぅっ」
また彼の手の中で果てて、しまった。そのまま一息吐こうとした瞬間、身体から金色の光が放たれる。
「!」
放たれた瞬間、お互い驚いた様に俺から出ている光を見る。黄金に輝く光はゆっくりと身体から消えていく。
「こ、これなに…?!」
「今のは…神聖魔力か…?!」
「神聖魔力?」
神聖魔力は受川から聞いた話だと確か女神が持つ力で、回復とか浄化とかができるって話だった。ということは、
「…俺、魔法使えるの?」
「…その様です。」
なんて、お互い目が合った瞬間レオンハルトが激しく顔を背け、顔を赤くする。
「…申し訳ございませんでした。女神様に2度も大変な御無礼を……」
そんなあからさまに気まずくされるとこっちもやり辛い。
「いや、俺も誘ったのがいけないんで…それと、俺は弟子ですよ?」
「いえ、この様な神聖魔力を扱えるのであれば貴方様も立派な女神様としてそれなりの対応を受けるべきです。」
「でも俺さっきまで魔法が使えなかったんですよ?」
受川みたいに手から光を出したりアスラン王子みたいに物体を浮かすことはできない。王様の前でもどれだけ踏ん張っても不発だった。今も手からもう一度光を出そうとしても何も起こらない。
「おそらく、猫目様の場合、魔法を起こすために何かしらのトリガーが必要なのかもしれません。」
「トリガーって…」
心当たりがなくはないがそれってまさか――
レオンハルトは照れを咳払いで誤魔化しながら言葉の続きを言う。
「ええ、仮説ですが、恐らく、猫目様は絶頂することで魔法を発動させることができるのでしょう。」
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