31 / 153

第五章・5

 滑らかなローションが、秀実の下腹から流れてペニスを濡らす。  じっくりと撫でまわすように擦られ、秀実は悲鳴を上げた。 「あ、はぁッ! う、うぅんンッ、んっ、んッ、やぁあ!」 「気持ち悦いだろ? さ、今度は自分でやって」  士郎に自分のペニスを手渡され、秀実はそろそろと擦り始めた。 「あ……、はぁ。んぅ、う。はぁ、あぁ……」 「そう、それでいい」  秀実が自慰に夢中になる間、士郎は彼の蕾を弄りにかかった。  紅く熟れた後膣は、Ω特有の愛液を分泌して淫靡に光っている。  その中に、士郎は長い指を入れた。 「ひぁあ! あ、あぁッ!」  途端に跳ねた秀実は、その衝撃で精を飛ばしてしまった。  とろとろと腹に流れる体液がローションと混じる。 「まだだよ。続けて」 「士郎さん、もう。もう挿れてください……」 「だめだめ。ちゃんと慣らさなきゃ」  いい子に、自分をいじめていなさい。  そんな意地悪を、士郎は言うのだ。  仕方なく、秀実はもう一度ペニスを手にした。 「ヤだ。もう勃ってる」 「禁欲生活、長かったんだなぁ」  しかし、次第にそんな会話もできないくらい、秀実は士郎に喘がされるようになってきた。

ともだちにシェアしよう!