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第十一章・2

「他の俳優相手なら、きちんと演じられるよ。秀実が相手だから、無理なんだ」 「僕では、役不足ですか?」 「そうじゃない。秀実を凌辱なんて、とてもじゃないけどできないよ」  君をいじめるような真似は、私にはできない。 「士郎さん……」 「でも、顔射はやってみたいから、フェラ続けて」 「士郎さん!」  口を尖らせすねて見せた秀実だが、すぐに士郎のものを愛し始めた。  舌を使ってぺろぺろと舐めていたかと思えば、その先を尖らせ先端の割れ目を刺激する。  口に含んでじゅるりと唾液の音をたて、緩急をつけて吸う。  喉奥まで抜き差しを始める頃には、士郎のペニスはすっかり猛っていた。 「ん、んくぅ。ふっ、ふっ、んんぅ」 「ああ、秀実はホントに巧くなったな」  吐精の予感が、ひたひたとやってくる。 「秀実、ホントに顔にかけてもいいか?」 「んぅ」  口に士郎を頬張ったまま、秀実はこくりと頷いた。

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