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第十六章・4
勝大は、愉快に笑った。
「近藤組、と来たか。古巣が恋しいのか?」
「あんな小さな組、どうだっていいんだけど。ちょっと、気まぐれで、ね」
ふふん、と鼻を鳴らして勝大はミチルのパジャマをはだけて乳首をつまんだ。
「さすが俺が見込んだタマだな。欲しいものが、組事務所とは」
「仁道会の若頭なら、あんな弱小事務所あっという間でしょう?」
そうだなぁ、と勝大はミチルの身体を弄りながら考えた。
近藤といえば、極道のくせにやけに綺麗なシノギをやっている、いけ好かない組だ。
最近売り出したAVがヒットしているというから、上納金は絞れるだろう。
「近藤組を傘下に収める。面白い話だな」
「期待してるよ」
話はそこまでで、勝大はミチルに覆いかぶさっていった。
こねまわしていた乳首を強く吸い、その色をさらに紅くした。
「っあんッ。歯、立てないで……」
昂りながらも、ミチルの心は別にあった。
(士郎さん、外部の人間なんかじゃないから。すぐに、僕のものにしちゃうんだから)
「あ、あぁん。勝大さん……ッ」
唇を開き、喘ぎながら、ミチルは勝大の姿に士郎を重ねていた。
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