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グズグズしてたら昼休みが本当に終わる。 このままマストくんを野放しにはできない。 比良くんの名誉を守らなきゃ。 柚木は強く唇を結んだ。 ベルトをカチャカチャと忙しげに外され、ファスナーが開かれていく音色を悲痛な思いで聞き流した。 下着ごと制服ズボンを脱がされる。 両足の間に割って入ってきた彼に両方の性器を手探りで探し当てられると、頼りない肩をブルリと震わせた。 「勃ってる」 初々しい色をした熱源を撫で上げられる。 「濡れてる」 双球と後孔の間に位置する亀裂を指腹でなぞられる。 「淫乱」 柚木はもう四の五の言わずに押し黙ることを選んだ。 だが、しかし。 一度吐精しても尚、硬度を保ったままのペニスが亀裂に押し当てられると、見えない彼の胸をグーで叩いた。 「こっ……こら!!」 飼い犬の大豆が目に余るイタズラをしたときと同じように比良を叱りつける。 「せっ……本番は絶対禁止っ、だめっ」 暗がりの中でこれみよがしに響いた舌打ち。 「調子に乗るな」 あろうことか。 比良は横の遮光カーテンを無造作に開け放った。 暗闇に慣れていた視界に飛び込んできた日の光。 赤い眼を半開きにした彼は、ぎゅっと目を閉じた、下半身にネイビーの靴下とシューズしか身に着けていない柚木を見下ろした。 逞しげな雄の象徴が次に狙いを定めたのは慎ましげに息づくオメガのペニスだった。 「ぇっ……?」 擦りつけられて生じた絶妙な摩擦感に柚木はたじろぐ。 ぼやける視界に写ったヤラシイ光景。 テーブルに両手を突かせてバランスを保ち、物々しげな腰遣いで平然と擦りつけてくる比良を遠慮がちに睨んだ。 「お前の、可愛いな」 「余計なお世話だっ」 「これで射精できるのか」 「う……うるさ……っ」

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