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「柚木、母の前で俺との関係をどう言ったか覚えてるか?」 「へ……?」 「。そう言った」 「あ……そのときはまだ<比良くん>だったんだ……」 「俺と柚木は友達なのか?」 憧れのクラスメートにヤキモチをガッツリ焼かれた。 えもいわれぬ陶酔感に心はふわふわし、体がジンジンと疼き始めていた柚木は、自然と内股になっていく。 「俺に抱くのは憧れだけ……?」 聞き心地のいい比良の声が体の疼きに拍車をかける。 「恋をしているのは俺だけ?」 直球にも程がある身に余る告白には心身ともに舞い上がった……それはもう天国寸前まで。 「うぅぅぅぅうぅう」 「柚木?」 「比良くん、口輪(マズル)……今すぐつけて……つけてください……」 奥二重まなこにじわりと涙を溜め、途方もない昂揚感に支配されゆく柚木に比良は新たに目を奪われた。 頭を落として姿勢を低くする。 投げ出されていた手に手を重ねた。 「俺の口、口輪の代わりに柚木が塞いでくれ」 拭ったばかりのオメガの唇をまた愛情たっぷり濡らしにかかった。 「ッ、ン、んん……ン、ん……ん……ん……ッ」 先程よりも上擦る声を喉奥で奏で、柚木は、比良に縋りつく。 溢れ出た唾液の跡を追って口角から下顎まで小刻みに口づけられる。 耳たぶから首筋にかけて啄むようにキスされると、じれったいくすぐったさに胎底がムズムズしてきた。 「あ……」 ポロシャツの内側に潜り込んできた大きな手。 滑々した脇腹を、薄いお腹をゆっくりと撫でられた。 「んっ……くすぐったい……」 「柚木の肌、気持ちがいい」 「ぅ、ぅ、ぅ……比良くん……」 「ずっと触っていたい」 「ッ……? ひ、ひひ、比良くん……!?」 腹部にあてがわれた掌が胸に向かって移動していくと、おばか正直に柚木は戸惑いの声を上げた。

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