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「クリトリスを刺激するとペニスが反応するんだな。連動してるみたいだ」
吐息まじりの熱もつ声色で事細かに報告される。
報告中も指遊びは休まず続けられ、愛液に塗れた肉芽の表面をクルクルと小さな円を描くように愛撫される。
「ぃ……!」
一段と濡れそぼつ蜜穴に、ぷちゅ……、ほんの数ミリほど指の先を沈められた。
「だ……だめ……」
「なぁ、柚木……指、もっと挿入 れてみてもいいか……?」
「だめだめだめだめだめ」
「……」
「っ……も、ぉ……っ……だめって言ったじゃんかぁ~~……っ……!」
「入り口もナカもぬるぬるしてる……それにキツくて狭い」
「ぁっ、ぁっ、ぁっ……だ、だめっ……出したり挿入れたり、しちゃ、だめ~~……っ」
蜜穴に捻じ込まれた端整な中指。
第二関節をリミットにして、緩々と抽挿されて、ナカまで刺激されて、危うげな陶酔感を浴びるに浴びた柚木は。
「ん~~~……!!」
達した。
のたうつペニスの天辺も透明な先走りで隈なく濡らして、ナカに潜む比良の指をギチギチと咥え込み、射精を伴わないオーガズムに至った。
「……柚木、今、いったのか……?」
比良に問いかけられたが回答できず。
急激に重たくなった瞼を閉ざし、縦に立てかけた枕に背中を埋め、大きく仰け反った。
「はぁ……っ」
久し振りの絶頂に動悸がする。
頭に酸素が回らずクラクラして、大きく口を開け、部屋に満ちる清浄な空気を吸い込もうとした。
「んっ、ぷっ……?」
無情にも比良に阻まれた。
不意討ちの溺愛キス。
ただでさえ酸欠気味だというのに、さらに呼吸を制限するような濃密な口づけを施された。
「……嬉しい……」
唇同士に半透明の糸を連ねて比良は囁く。
思考が追い着かずに惚 けている涙目の柚木を思う存分見つめ、まだナカに沈めたままの中指を、さらに奥へ。
「俺で、もっと、いって」
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