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「……比良くん……?」 離れていった温もり。 柚木は心細そうに呼号する。 離れたと言っても比良はまだ同じベッドにいた。 深い恍惚感からまだ浮上できていない柚木は、彼が自分の足元に移動したことにも気づかず、霞む視界を前にしていたのだが。 ちゅ……っ 「!!??」 まさかのキスに一発覚醒した。 枕に預けていた上半身をガバリと起こし、信じ難い光景にどぱっっっと発汗した。 「だ、だめ、それほんとむり、今すぐ中止しよ、比良くん」 比良は貧相な太腿の間に躊躇なく深々と顔を沈めていた。 とろとろ化した蜜穴にキスされて、ここぞとばかりに狼狽している柚木を上目遣いに見る。 「き……汚いから……そんなことしちゃだめ……」 柚木は飼い犬の大豆がゴミを漁ろうとするのを叱るときと同じフレーズで別格のアルファを(たしな)めた。 「汚くない」 あろうことか。 比良はへっぽこオメガのマル秘スポットを舐め上げた。 「ただ、すごく……びっしょり濡れてる……俺のせいだな」 舐められたばかりの場所を熱い息遣いが掠める。 「だから俺が責任もって綺麗にする」 吐息と共に唇が密着する。 過保護な舌が亀裂の上を辿り、ふやけた蜜穴を撫で、ストレートにベタベタに甘やかす。 今日一番の熱烈な口づけに瞬く間に柚木は腰砕けになった。 (し……舌が……挿入(はい)ってきて……) 下半身を引き寄せられ、脱力しかかっていた体が枕の上を滑り落ちていく。 ベッドに仰向けになった柚木の股間に頭を落とし込み、比良は、より大胆に口づけた。 双球下のクリトリスまで。 ヒくほど官能的な舌遣いで長々と愛おしんだ。 「……ひぃん……」 尖らせた舌先による際どい刺激に柚木は鳴き声じみた悲鳴を連発する。 「こ、こんなん……マストくんにだってされたことない、ぃ……」 「ん……本当に……? 俺が初めて……?」 「ひゃんっ……っ……今、しゃべんないで~~……っ」 「綺麗にしようと思ったのに……柚木のが溢れてくるから……止められない」 「ひッ……しゃっ、しゃべりながら舐めるな~~……!!」

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