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浅めの挿入で蜜穴を突かれる。
入り口から近い領域を急がない焦らないスローペースで行き来する熱源。
ナカを摩擦される度に生みつけられるムズ痒い快感。
単調な繰り返しにお尻の方までムズムズしてきた。
「ぁっ……ぁっ……んっ……ぁっ……ぁっ」
深部には至らない節度ある抽挿に柚木は身をくねらせた。
膝を掴んで固定されているため、足を閉じたくても閉じられず、剥き出しの爪先は頑なに丸まっていた。
「ぁんっ……ゃ……っ」
純潔ペニスの先から先走りの糸を垂らし、横長の枕に片頬をくっつけたへっぽこオメガは、よだれまで垂らしていた。
熱源の括れが弱い場所に当たると堪らず仰け反る。
規則的に擦り立てられると悶絶必須のムズ痒さに拍車がかかった。
「そこっ……変……」
「ああ……此処か……?」
「ふゃっ……ぁ……っ」
「きっと柚木の性感帯 なんだ」
蜜穴奥への侵攻は止めてくれたが、紳士的な腰遣いで熱もつナカを堪能する比良に柚木はとうとう問う。
「比良くんって……ほんとにさっきまで純潔だった……?」
体どころか頭まで火照りかけていた比良は律動を休めずに喘ぐオメガを見下ろした。
「んっ……初めてなのに、なんでいつも……ぁっ、んっ……キスも本番もっ……ぜんぶ……こんなに上手なの……?」
彼は汗ばむ額やこめかみに張りついた黒髪を片手でぐっと掻き上げる。
半開きの奥二重まなこに好きなだけ視線を注ぎ、低い吐息を添えて答えた。
「柚木のことを考えたら自然と……体が動くんだ」
(……しまった、聞かなきゃよかった……)
「んんんんん……!」
「ッ……柚木、さっきから俺のこと、すごく締めつけてくる……そんなに気持ちいいのか……?」
「はぁっ……は……比良くん……」
「俺でおかしくなりそう……?」
やや強めに揺さぶられて柚木は弓なりに背中を反らした。
自分のナカでさらなる力強さを宿していく比良に聖域のうなじまでもがジンジンしてくる。
(怖い、裂けそうって、自分から拒否っておきながら)
もっと奥にほしくなってきた……。
比良くんのこと、いっぱい感じたくて堪らない……。
(おれ、もう……おかしくなってるよ、比良くん……)
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