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「ッ……ッ……ふぁ……比良く……ん……」 まだ射精できずに熱を溜め込んでいる純潔ペニスを愛撫された。 柚木はナカにいる彼をぎゅっと抱擁してしまう。 内側と外側を同時に刺激されると、生温く潤う繋ぎ目をヒクつかせた。 「柚木の、こんなに硬くなるんだな……」 薄い茂みにまで先走りが伝い、天辺から根元までぬるぬるしている隆起を強弱をつけてしごかれる。 一際湿っている鈴口に親指が浅く浸かり、弱めに撫でられると、もどかしそうに細腰が揺らめいた。 「ぁっ、あ、ぁ、ぁっ、あっ、ぁ」 蜜穴内に潜む性感帯を狙い違わず膨れ勃つペニスで擦り上げられる。 同時に熱源に絡みついた長い五指で的確に追い立てられ、せり上がってくる感覚に柚木は下肢をゾクリと打ち震わせた。 「あんっ……だ……だめ……きそう……っ」 「こっちでも? いきそうか……?」 「っ……うん……」 とろんとした目で、すぐそこまできている新たな絶頂に背筋を粟立たせて「……射精(しゃせぇ)、きちゃう……」と、舌足らずに呟いた。 とろとろになりかけているオメガに別格のアルファはより一層煽られる。 蜜穴の奥まで自分のものにしたいと、獰猛な欲望が鎌首を(もた)げてくる。 「は……ぅ……先っぽ……ムズムズしひゃ……」 我が身をきつく締めつける蜜壺。 最奥に息づく子宮まで支配したくなる。 一滴残さず注ぎ込んで、自身の欠片で満たしてしまいたいと……。 「ッ……」 比良は目を瞑った。 逡巡は一瞬のことだった。 「ぇ」 比良に不意に繋がりを解かれて柚木は目を白黒させた。 驚く暇もなしに、たった今まで自分のナカにいたペニスが射精を間近にしている熱源に擦り寄り、大きな掌に纏め上げられて……唐突に始まった濃密な触れ合いに思わず腰が浮いた。 「ひッ……こ、擦れて……ッ……く……ぅン……ッ」 「今の声、可愛い……鳴いてるみたいだ」 「ッ……ち、ちが……ッ……んッ……んッ……んッ」 「柚木、このまま……」 まるでサイズの違うアルファのペニスがオメガのペニスと頻りに戯れたがる。 その熱くて太い昂ぶりと共にしごき立てられて柚木はぶわりと涙した。 「ぁっ、ぁっ、だめっ、もぉ……っ」 「俺と一緒に……」 先に達したのは比良の方だった。 「ぁっ」 勢いよく放たれた彼の飛沫が熱源にかかる。 濃い白濁に染まった先端をクチュクチュと執拗に愛撫されて柚木もすぐさま後を追う。 非の打ちどころがない輪郭をした手に、まだ重なっているペニスに後ろめたくも放埓に絶頂の雫を放った。 「は……ッ……」 苦しげに押し出された比良の短い吐息が首筋に触れて。 聖域のうなじが狂おしいくらいの熱を帯びた。

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