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柚木は唾液の糸引く口内を無防備に曝して甲高い悲鳴を上げた。
「ふぇぇえっ……そんな奥きひゃだめっ……!!」
<比良くん>が断念した蜜穴奥の領域を<マストくん>に暴かれた。
先程よりも逞しく張り詰めた剛健なペニスで問答無用に傲然と愛された。
「ふぅぅうぅうッ……は……はげひぃ……ッ」
「泣くほど気持ちいいんだな」
赤い眼に獣性の鋭さを翳し、正に捕食者の眼差しで官能的律動に勤しむ彼は低く笑う。
「お前のペニス、ずっと汁洩れしてる」
「しッ……しッ……汁洩れ言うな~~……!」
逃がすまいと細腰をがっちり掴み、突き上げられっぱなしの柚木が涙ながらに睨めば「まだまだ余裕ありそうだな」と意地悪に跳ね返した。
茂みが触れ合うほどに下肢同士をピタリと密着させる。
引っ切り無しに締まる蜜壺に根元まで残酷なくらい沈めきってしまうと、円を描くように厚腰をぐるりと回し動かした。
「くはぁ……っ」
子宮口にまで刺激が届くスリリングな腰遣いに柚木はビックン仰け反った。
「いったな、今」
「ふぇぇ……ばか……マストくんの大ばかやろ……」
「俺のペニスに物欲しそうにじゃれついてきやがって、このすけべ」
「ふぇぇ……!」
なかなかビックンが治まらない柚木は目を見開かせた。
ナカを小刻みに突き上げながらクリトリスに触れてきた彼にぎょっとし、全力で首を左右に振った。
「らめらめっ、らめらめらめらめ……!」
「は……呂律がいかれてる」
存在を誇張するように小高く膨らんでいた肉芽。
押しつけられた親指に爪弾かれ、側面を器用にしごかれる。
柚木は声も上げられずにエビ反りになった。
貪欲なペニスをギチギチと締め上げ、連続する絶頂に頭が真っ白になりかけた。
「おい、噛みついて引き千切るつもりか、どっちがばかやろーだ」
別格のアルファに嬉々として攻め立てられるへっぽこオメガ。
「ちょッ……マストく……ッ」
上半身に両手が伸びてきたかと思えば、広げられた五指が平らな胸に食い込み、これでもかと揉みしだかれた。
硬くなっていた突起にわざと指を引っ掛けるようにして撫で回される。
じれったいくすぐったさが体の奥にまでじわじわと浸透して柚木は口をへの字に曲げた。
「ふにゃぁ……ッ……乳首、や……ッ……やらぁ……」
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