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「じゃあ、何もしないでずっとこのままか?」 正にいっぱいいっぱいな柚木は比良を見下ろした。 凛々しい上がり眉が僅かに歪む、上気した顔を彩る不完全な微笑を捉えた瞬間、視界が爆ぜた。 「それもいいかもな」 隙間なく重なった下肢。 柚木の純潔ペニスが比良の腹の上で心細そうにピクピクと震えていた。 「一時間くらい、このままでいてみようか」 根元まで呑み込んだ彼の熱源がナカで脈打っているのを痛感し、柚木は、駄々をこねるみたいに嫌々と首を横に振った。 「っ……ま、待って……比良くん……」 パジャマのボタンが外されていく。 途中で止めようとしたら自分が動いたことにより蜜穴奥で摩擦が生じ、へっぽこオメガは両腕を突っ張らせて硬直した。 「ふ、ぅぅ、ぅ……っ……これ、やだ……っ」 すべてのボタンが外されてはだけたパジャマ。 胎底を支配されて浅く波打つ下腹部が露になった。 「ここから見える柚木、堪らない」 自分に跨って途方に暮れている可哀想なオメガに別格のアルファは堂々と悦に入る。 「興奮する……」 「っ……さっきの、冗談だよね? 一時間もこのままって……」 「二時間にするか? それとも三時間? 半日……?」 「ひ、ひ、比良くん……?」 「丸一日でも構わない、俺は……」 雄めく色気が増している比良に柚木の小尻はざわざわと粟立った。 (アルファって……そんなにも……長持ちなんですか……?) 「昨日の夜、柚木は途中で気を失っただろう……?」 片時も留まることなく健気に締めつけてくる魅惑の蜜壺にさらに下肢を滾らせた比良は、半べそをかく柚木に提案する。 「だから仕切り直そう」 「へ……? 仕切り直すって……何を……?」 ナカで容赦なく硬くなっていく昂ぶりに身悶えつつも柚木が聞き返せばトンデモナイ回答が寄越された。 「俺と柚木の初夜」 限界いっぱい見張られた奥二重まなこ。 回答された直後に最奥をやんわり突き貫かれて瞳孔までもが張り詰めた。 「や……!」 柚木は体勢を保てずに前のめりになる。 粟立つ小尻を両方の掌に抱かれて念入りに深々と連打されると胸板目掛けて崩れ落ちた。 「しょ、初夜は、もう済んだぁ……っ……それに昼なのに初夜なんておかしい……っ」 比良は崩れ落ちてきた細身の体を喜んで出迎える。 「柚木が相手だといつまでも一回目に思えそうだな……」 「どどどっ、どーいう意味……っ……ふゃぁ……っ……あ……っ」 多感極まりない体を丁寧に撫でられながらペニスを抽挿されて、パジャマを乱した柚木は厚い胸に額をゴシゴシ押しつけた。 「可愛い、大豆みたいだ……」 大胆に過剰に欲してくる比良に心身共にあっさり完敗した……。

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