312 / 333

1-1-双子くんと柚木/ゴーゴーGW編

■ゴールデンウィークに高校生の彼等がただいちゃいちゃシているだけのお話です 【眞栖人くんと柚木】 その日、双子の兄は弓道部の部活動で留守、大学に籍を置く両親も研究室にこもっていて比良家には眞栖人しかいなかった。 「ぁっ……眞栖人くん……」 そこは眞栖人の部屋だった。 チェック柄のネルシャツをはだけさせ、後は何にも身に着けていない、ベッドに仰向けになった柚木は先程から甘い悲鳴を上げっぱなしだった。 揺らめく足の間には眞栖人の頭が。 床に座り込んだ半裸の彼は柚木の純潔熱源を味わっていた。 初心で小振りなオメガのペニスを丁寧に舐め尽くす。 次から次に溢れ出す先走りも細やかな舌遣いで逐一舐め取った。 「ん……!」 多感な鈴口を舌尖でやんわり小突かれて柚木は薄っぺらな胸を反らした。 「いけよ、柚木」 怖々と視線をやれば、上目遣いにこちらを窺う眞栖人と目が合った。 「ぅぅ……やだ……恥ずかしい……」 「は? 今まで何回も飲ませてきただろうが」 「なっ、何回もじゃない……! 眞栖人くんが勝手に飲むんでしょーが!」 「こんなときにぎゃーすか喚きやがって、未だに幼稚園児感が抜けないのな、お前は」 大袈裟に肩を竦めてみせた後、眞栖人は、多感な先っぽを一思いに頬張った。 「あ」 じっくりヤラシク啜られて柚木は切なげに眉根を寄せる。 また、今日も、眞栖人の唇に呑み干されてしまった……。 「いつもおればっかり、フェアじゃない」 ベッドの傍らでイージーパンツを脱ごうとしていた眞栖人の手がピタリと止まった。 シーツの上に座り込み、こちらをじっと見上げてくる不満ありげな奥二重まなこをまじまじと見返した。 「お、おれも……する」 「するって、お前」 「眞栖人くんの……する」 頬を上気させ、下肢の部屋着を引っ張ってきた柚木に、正直なところ眞栖人は猛烈にムラムラした。 深呼吸、一つ。 そして服を脱がずにベッドに乗り上がった。 「無理してないか。後でマズイって泣きべそかいたりしないだろうな?」 「誰が泣きべそかくか! いつまでも園児扱いすんな!」 (いつもおればっかり、ほんとに嫌だ)  「おれだって……眞栖人くんのこと、よくしてみたい」 冴え冴えと煌めく黒曜石の瞳は大きく見張られた……。 (やっぱり、やめとけばよかった、かも) ベッドの上で正座した柚木は目の前に聳え勃つアルファのペニスに絶句した。 挿入された経験はあるが、こんなにも間近にしたのは初めてかもしれない。 ド迫力だ。 スペクタクルだ。 「ほら、やっぱり怖いんだろ」 柚木はむっとする。 真正面で服をずらし、申し分ない昂ぶりを躊躇なく披露した眞栖人を仏頂面になって見上げた。 「いいからっ、ここに寝てっ、早くっ」 「ムキになりやがって、幼稚園児以下か、お前は」 「はーやーく!」 連休真っ只中、カーテンは無造作に閉められて薄明るい部屋に駄々っ子じみた声が響く。 「怖くない、眞栖人くんのだもん、平気だよ、おれ……」 ヘッドボードに背中を預けて長い足を伸ばした眞栖人に柚木はぎこちなく寄り添う。 自分のものとは比べ物にならない、雄々しげに育ったペニスに、おっかなびっくり唇を近づけていく。 「ん」 ぎゅっと目を閉じた柚木は、膨張しきった頂きにちゅっとキスした。 恐る恐る舌を出して、ぺろっと舐めた。 「……仔犬か、お前は」 眞栖人に苦笑されて柚木の顔は真っ赤になった。

ともだちにシェアしよう!