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Chapter 10―2

〈H side〉R-18 頭の天辺から足の先まで、全身がジンジンと痺れるように気持ちが良い。深い深い快楽に落とされ、頭が働かず朦朧としている。 大きく硬い雄に体を串刺しにされ、椿山ヒカルは悲鳴のような声で啼いた。 「ひぃっ、あっ、ぁあっ、ひぁっ、」 ヒカルがボロボロと涙を流しても、村上武智は構う様子もなく、狂暴な雄で突き上げてくる。 ―――狂いそう。 最初から、そうだった。 村上とは体の相性が良すぎる。肌が触れ合っただけで気持ちがいい事など初めてだ。 互いの唇が触れれば、ヒカルに無い筈の子宮がざわざわと疼き、村上の分厚い舌に喰われれば、淫らな己の孔ははしたなく体液を分泌する。 そんな相手に愛撫され、解かされ、突かれ、限界まで快楽を与えられる。 理性など残っている筈もない。 ―――酷い有り様だ。 ヒカルが逃げるように体を浮かすと、強い力でソファに引き倒され、村上の下に縫い付けられた。自分の膝が耳に付くほど体を折り曲げられ、真上から武智の雄に突かれる。 「ぁあっ、あっ、もうっ、ひっ、ぃんっ、」 「ヒカルっ、さん、」 村上が息を弾ませながらヒカルの名を呼ぶ。 その声色に切なさが混じっているような気がするのは、錯覚か。 表情を確認しようとしたが、目を開けてもヒカルの視界は涙でぼやけていた。 「ぁあ―――、きもちっ、い、あ、ああっ!」 ―――この男、まさか。 ここ最近の村上の変化は、もしかしたら演技ではないのかもしない。ヒカルに告白をした後から様子がおかしくなった。本気で『社長の愛人』に堕ちてしまった哀れな男なのか。 だとしたら、なんて馬鹿だ。 真っ白な絶頂の中で、ヒカルは苦く笑った。

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