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第19話
「我慢する姿というのも、これはこれでなかなかいいものだな。」
「うくぅっ!…っはぁ!」
体内を指で弄られ、その指が動く度にくちゅくちゅと聞きたくない淫靡な音がスーラの耳に嫌でも入ってくる。
疼きと切なさが混じった、身体の奥深くからの欲求に呻き声とも喘ぎ声とも聞こえる声が、固く閉じた唇をこじ開け突いて出る。
「あっ!くぅうっ!はあぁああっ!あああっ!」
「お前が俺の手でどれだけ乱れるのか…俺に見せてみろ!」
言うとラントアはスーラの腰を掴んで指を増やし入れた。
それは今までよりも奥深い場所を抉り、浅い場所を掻き回す。
「やああっ!あっ…あぁああ…ああっ!」
唇がその新たな刺激に我慢できず、声が大きくなっていく。
「おい、すぐに落ちるなよ?お前の乱れ欲しがる姿、存分に見せてくれるんだろう?」
「くぅううっ!」
ラントアの煽るような言葉にスーラが
ラントアに揺らされていた腰の動きを突如止める。
「へえ?!まあ、力を入れたところで何も変わらないとは思うがな…それでも我慢しようとする努力は認めてやろう…」
ラントアの手が動きを止めると、ほっとしたようにスーラの肩が大きく動き、呼吸を整えようとした。
「だが、俺はやめてやるとは言っていない…だろ?」
はっとするようにスーラが怯えた目をラントアに向ける。
「いい顔だ…だがまだだ。お前の顔がもっと乱れ泣き喚く姿を、俺に縋り付いて欲しがる姿を俺に見せてくれ。」
顔が近付き、唇が合わさる。
絡められた舌に嬲られ、増やされた指の与える刺激に、その口はだらしなくよだれをたらした。
「もうっ…もうっ!!」
スーラの体が痙攣を始め、うわ言のように繰り返す言葉。
それでもラントアはその動きを止めず、むしろ追い詰めるように激しくしていく。
「ひやぁあああ!!もう、もうむ…りぃいいいいい!」
「ならば受け入れろ!欲しいと言え!この俺が欲しいと!!」
「いやぁああああああ!!」
最後まで首を縦に振る事なく、スーラは意識に蓋をした。
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