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第25話
「…っめろ!」
繋がれた鎖が音を立てる。
「スーラがこんなお前を見たら…」
「ガルー!!」
ラントアの顔が怒りで赤くなる。
それをくくくと笑いながら、ガルーがそっとラントアの顔を手で包み込んだ
「心配するな…俺だけが知っているお前の姿…誰にも見せやしねーよ!!」
ガルーの腰が一気に蕾を押し開き、ラントアが不意打ちを喰らって仰け反った。
「うぁっ!…っきなりは…はぁあっ!」
「いきなりでも、俺を受け入れてくれるだろ?お前のここは俺だけのモノだ。」
言いながらラントアの腰を掴んで突き出した。
「うごっ…くな…っぁあああっ!!」
喘ぎと悲鳴が混じり合った声がラントの口から溢れ、それを満足そうに聴きながらガルーの腰の動きが激しくなっていく。
薄明かりの部屋の中で、激しく腰を打ち突けるガルーの影がラントアと一つになった。
「ぁああああああっ!!」
「ラント…アっ!!!」
「…ガ…ルー…」
熱い塊を腹に吐き出されたラントアの胸に月の模様が浮き出る。
ガルーがそれに視線を向け、微笑むとその模様に口付けした。
「っつぅ!」
「それでも俺を受け入れてくれてる…ラントア…そうだろ?」
「それが…約定だ…ぁああああっ!」
今度はガルーの顔が赤くなり、ラントアの腰を掴むとうつ伏せにして、再びその腰を奥深くに打ち突ける。
「もっ…やめっ…ろ…くぅうぁああ!はぁああああああ!!」
「約定だから俺を受け入れてる…か?っざけるな!俺を受け入れろ!スーラじゃない!お前が受け入れるのは俺だ!!」
「お前とじゃ…子は出来ない…ぅっくうぅ!」
ラントアの言葉にガルーの腰の動きが止まった。
「子供…だったら、お前にスーラと同じ術を受けさせれば…そうすれば…なあ?」
「するわけないだろ!?」
「俺の子供…俺とお前の子供…作れるじゃないか!?」
「おい!ガルー!!出来ないからな!俺には術は…っ!」
「え?ああ、そう…だったな…くそっ!」
「くぅあああああああっ!」
止まっていたガルーの腰が再びラントアに打ち突けられ、ラントアの背中が仰け反った。
「何でっ?何で俺じゃないんだ?ラントアっ!!俺を…俺を…っ!!」
「っくぅううああああああっ!」
ラントアの奥に、奥深くに届くようにというガルーの想いによって、ガルーとラントアの影が一つに混ざり合っていった。
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