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第26話

「何度…ぶちまけようが…どんなに…お前の熱情を…この身に受け入れさせられようが…それでも俺に、お前との子は…出来ない…」 何度もその身にガルーの熱情を受け入れ続けたラントアが、ガルーに揺らされながらも睨みつけて冷たく言い放つ。 「くそっ!!」 それでもガルーの腰は止まらず、ラントアの手を戒め続けている鎖の音がリズムよく響く。それが一層激しい音を立て始めた。 「いっ…かげん…にしっ…ろ…くぅっ!!」 ラントアの腰が跳ね、ガルーが自分の腰を押しつけてくる。 すでに行き場のなくなった熱情が、ラントアから溢れ出し、ベッドにシミを作っていった。 二人はそのままでしばらく声も出せずに肩で息をし続ける。 しばらくして荒かった息が少し落ち着くと、ラントアが先程までとは違う威厳のある声を出した。 「おい!もう時間だ…ガルー。」 ガルーが何も言わずに俯いたままで、暫く時間の止まったような時が流れた。 「失礼。」 不意に時計の針が動き出したかのように、今までとは異なる時かのようにガルーがささっとラントアの戒めを解き、その身の後始末をして着替えさせると、恭しく頭を下げた。 「準備は?」 ラントアが静かに頷き、ベッドから立ち上がりかけて、身体がぐらついたのをガルーの腕が支えた。 その腕を静かに押し返すと、足を踏ん張り直して歩き出した。 ガルーが聞こえないほどの小さなため息をつくと、早足でラントアに追いつき、部屋の扉を開けた。

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